矯正の仕上がりはどう決まる？精密検査から治療内容までをわかりやすく解説

1 「矯正の仕上がりはどうなるの？」という不安
2 実際の質問と医院の回答
3 精密検査で何がわかるの？
4 シミュレーションで確認できる仕上がりのイメージとは？
- 4.1 1)デジタルシミュレーションによる「見える治療」
- 4.2 2)完成イメージは患者様とすり合わせながら調整可能
5 シミュレーションをしても仕上がりには個人差がある？
- 5.1 1)骨格・筋肉・年齢などで結果に違いが出る
- 5.2 2)途中で追加処置・再設計が必要な場合も
6 シミュレーション確認のタイミングと流れ
7 まとめ：「仕上がりが不安」な方へ伝えたいこと
8 博多矯正歯科ってどんなところ？
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「矯正の仕上がりはどうなるの？」という不安

みなさん、こんにちは。
博多矯正歯科KITTE博多院です。

歯列矯正を始める前に「仕上がりの歯並び」が気になる方は多いと思います。
仕上がりがイメージ通りになるのか不安を感じる方もいれば、モチベーションになるので楽しみな方もいらっしゃるでしょう。
そのため、初回時のカウンセリングでは良くされる質問のひとつです。

歯列矯正は見た目以上に重要なことが「噛み合わせ」であり、全身のバランスに関わるので健康や体調に影響します。
治療前にシミュレーションで“見える化”することが可能なので、歯並びや噛み合わせの仕上がりの確認をしましょう。
お金と時間をかけるので、しっかりと納得してから矯正治療を始めていただきたいです。
矯正の仕上がりまでの治療計画を詳しく解説していくので、是非参考にしてください。

実際の質問と医院の回答

矯正の仕上がりはどうなるのかが気になります。」
みなさんから多くいただく質問のひとつですが、事前に仕上がりを確認できるシミュレーションは、精密検査を行った後に確認することができます。

まずはカウンセリングに来てもらい、患者さまの情報や歯並びの状態、不安、イメージなどを詳しくお話ししていきます。
その後、矯正治療が可能か、虫歯や歯周病の有無を調べるために口腔内のレントゲン写真や歯型など必要な精密検査を行います。
そしてカウンセリングや精密検査をもとに、シミュレーションや患者さまに合った治療計画を作成していきます。

仕上がりは歯並びの改善だけでなく、口元や顔全体のバランスの改善、噛み合わせも整うことで体調の変化も期待できます。

精密検査で何がわかるの？

治療を行う上でとても重要なことは、患者さまの情報です。
当たり前ですが、患者さまは一人ひとり歯並びや骨格、顔のバランスなどが異なります。
治療に必要な検査を行い、患者さまの情報を正確に分析したうえで治療計画を立てないと、トラブルや失敗に繋がります。

そのため精密検査は、一人ひとりに最適な治療計画を作成・提案するための情報収集です。
精密検査ではレントゲン撮影、CT撮影、3Dスキャナーなどで状態を確認していきます。
これらの検査をすることによって、どんな内容を把握できるのか説明していきます。

1)治療の適応可否(治療ができるかどうか)

・パノラマレントゲンは歯や歯根、骨の位置など口腔内の全体の情報を得ることができ、セファロレントゲンでは骨格や歯の位置関係を正確に把握できるので顎のズレや歯の傾き、スペース、骨格のバランスなどが確認できます。

・骨格や歯の位置関係が確認できると矯正治療で改善できるかどうかの判断が可能になり、抜歯の有無も確認できます。

抜歯矯正のための抜歯以外にも、埋伏している親知らずや過剰歯が存在していれば抜歯対象になります。
歯科用CTでは歯や顎骨を立体的に確認することができるので、従来のレントゲンでは得られない歯や神経の正確な位置を把握することで、抜歯や治療のリスクを抑えながら効率良く安全性の高い治療を行うことができます。

2)必要な前処置の有無

・虫歯や歯槽骨の健康状態も確認できるので、歯列矯正を開始する前に治しておかないといけない虫歯や歯周病もパノラマ撮影で把握することができます。

・万が一、虫歯や歯周病がある場合は、矯正治療を開始する前に優先的に行う必要があります。

状態が悪化すると痛みが出たり矯正治療の中断に繋がるので、虫歯や歯周病は歯列矯正の開始前に優先的に行います。
歯並びを綺麗にしても歯や歯槽骨が健康でないと歯を失う可能性が高くなるので、歯は大事にしましょう。

3)治療方針と使用装置の決定

・精密検査結果に基づいた診断で矯正装置が決まります。

ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正(舌側矯正)か、マウスピース型矯正の適応性を判断し、最適な治療方針と金額・治療期間を決定します。

・見た目の改善か噛み合わせも改善が必要かで、矯正方法が異なります。

前歯のみを動かす部分矯正と全体的に動かす全体矯正があるので、精密検査で噛み合わせのバランスを見ながら判断します。

シミュレーションで確認できる仕上がりのイメージとは？

シミュレーションは精密検査で取得したデータを用いて、コンピューター上で歯の動きを再現することができます。
シミュレーションで確認できることは以下の通りです。

1)デジタルシミュレーションによる「見える治療」

・3Ⅾスキャナーやセファロ画像などを用いて様々な角度から歯や歯根、顎骨の動きを予測できるので、リスクを回避し、安全で的確な治療計画を立てることができます。

・治療前と治療後の歯並びの変化を可視化できることで、患者さまへの説明がしやすく、理解が深まりやすいです。

2)完成イメージは患者様とすり合わせながら調整可能

歯並びが変化すると顔貌の変化もあるので、全体的にシミュレーションで確認します。
その中で、「もう少し引っ込めたい」「横顔のラインが気になる」など要望があれば、可能な限り調整していきます。
ただし歯の状態や骨格的な問題などにより、歯列矯正では不可能なこともあります。

シミュレーションをしても仕上がりには個人差がある？

シミュレーションによる可視化はあくまでも予測であり、歯の動き方には個人差があります。
そのためシミュレーションと実際の仕上がりに差が出ることも考えられます。

1)骨格・筋肉・年齢などで結果に違いが出る

シミュレーション通りに治療を進めても、歯の動くスピードが患者さまの年齢や新陳代謝の活発さなどによって異なります。
口元や顔のバランスは骨格や顔の筋肉の付き方によっても個人差は出ますが、口呼吸や舌癖など歯並びに影響する癖があれば、さらに結果は変わりやすいです。

2)途中で追加処置・再設計が必要な場合も

治療を進めていくと一部の歯と骨が癒着して、動かない歯が出るケースもあります。
アンキローシスと呼ばれ、精密検査などで発覚することは難しく、治療中に歯が動かないことで初めて分かることが多いです。
治療計画の見直しが必要になるので、変更になると仕上がりに差が出る可能性があります。

シミュレーション確認のタイミングと流れ

シミュレーション確認までの流れは以下の通りです。

初診カウンセリング
精密検査
診断結果説明(シミュレーション提示)

上記でも述べた通り、シミュレーションは精密検査を行ってからでないとデータがないので、仕上がりを確認することはできません。
当院のカウンセリングは無料で行っていますが、精密検査料は35,000円(税込38,500円)かかるので、とりあえず仕上がりが気になる方や治療を検討中の方は金額的に一歩が出にくいようにも思います。

治療をしなければ少々もったいない検査料金になりますが、初回カウンセリング時に歯科医師に口腔内を診てもらうので、治療の必要性や気になることを聞いておきましょう。
治療を無理に勧めることはなく、治療の決定はシュミレーシらョン後で問題ないので安心してください。

まとめ：「仕上がりが不安」な方へ伝えたいこと

歯列矯正の仕上がりには不安が付き物ですが、不安を少しでも解消したい方はシミュレーションによる完成イメージを事前に確認することが良いです。
精密検査をしてもらう必要はありますが、顔貌の変化までも確認することができ、具体的な治療計画などもわかりやすく説明することができます。
歯並びの仕上がりを見た目だけにこだわると失敗しやすいので、きちんと噛み合わせも重視した歯列矯正を行うことが後悔しない矯正治療の第一歩になります。

その第一歩に是非デジタルシミュレーションをご利用下さい。
歯並びが気になる方やシミュレーションを受けたい方はお気軽にお問合せ下さい。