結婚式や撮影のときに矯正装置は外せる？一時的な対応と注意点

「大切なイベントのときに矯正装置を外すことはできるの？」と気になっていませんか？
結論からお伝えすると、外すことは可能ですが注意点があり、安易にやるのはトラブルにつながる可能性が高いためおすすめはできません。
こちらのページでは装置を外すリスクや別の対処法などについて分かりやすくまとめました。大切なイベントを控えている方はもちろん、現在矯正治療をご検討中の方もぜひご参考ください。

1 結婚式・成人式・撮影など「矯正中でも大丈夫？」
2 装置を外すとどうなる？
3 やむを得ない場合の一時撤去対応
- 3.1 自分で外すのはOK？
4 イベント前にできる選択肢
5 式当日・撮影時の見せ方の工夫
6 まとめ
7 博多矯正歯科ってどんなところ？
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結婚式・成人式・撮影など「矯正中でも大丈夫？」

特別なイベントのときに「矯正装置を一時的に外したい」と思う方は少なくありません。取り外しが可能なマウスピース型矯正や裏側(舌側)矯正であればそこまで気にならないかもしれませんが、固定式のワイヤー矯正の場合は歯科医院での対応が必要です。
矯正治療は装置をつけている間だけ歯が動く仕組みであり、外している時間が長ければそれだけトータルの治療期間が延びます。後戻りがおこるリスクも高く、場合によっては治療計画の練り直しをしなくてはいけません。

装置を外すとどうなる？

歯は歯槽骨に根っこが埋まっていますが完全に固定されているわけではなく、隣接する歯に支えられて今の位置にあります。常に動こうとする性質があり、短期間で位置が変わることも珍しくありません。矯正治療である程度歯が並んでいる状態でも、歯が移動した先で安定するまでに数年はかかるため、その間に装置を外している時間が長いと後戻りがおこります。その結果、治療期間の延長や治療計画の練り直しにつながり、身体的・経済的な負担が増える方もいます。イベント中だけであっても再装着時に違和感があったり痛みがでたりする可能性があるので、装置はできるだけつけておくようにしましょう。

やむを得ない場合の一時撤去対応

やむを得ずに装置を一時的に外す場合は、別途費用が発生するケースがほとんどです。金額は歯科医院によって異なるので、気になる方は事前に確認しておきましょう。

イベント後はすぐの再装着が必要です。後戻りが大きければそれだけトラブルの発生率も上がってしまいます。マウスピース型矯正の場合はワイヤー矯正とは違ってすぐに調整できるものではないため、一時中断や再スキャンの可能性が高いことを覚えておきましょう。治療計画の練り直しや装置の作り直しにも別途費用がかかることがありますので、心配な方は装置を外すときに発生する費用と合わせてチェックしてください。

自分で外すのはOK？

歯や粘膜を傷つける可能性、また強い痛みを伴う可能性、きれいに外れない可能性があるため患者様ご自身で外すのは厳禁です。万が一トラブルがおこっても歯科医院は責任を取れません。無断でそのようなことをするのは歯科医院側との信頼関係を悪くする原因にもなりますので、自己判断で外すのは絶対にやめましょう。

イベント前にできる選択肢

「目立ちにくい装置」といえばマウスピース型矯正が浮かびますが、残念ながらすべての症例に対応できる治療法ではありません。ワイヤー矯正しか選べない場合であっても工夫をすることでイベント時に慌てる心配がなくなったり目立ちにくさをアップできたりします。主な方法としては以下のとおりです。

イベントに合わせて治療スケジュールを調整する

急に装置を外すとなるとさまざまな心配ごとがでてきますが、事前にその予定を知っていればある程度治療スケジュールを調整でき、リスクを最小限に抑えられる可能性があります。写真撮影や結婚式など「装置を外したいと思う予定」が決まった場合は、できるだけ早めに担当医師へご相談ください。

装置が目立たない「裏側矯正（リンガル）」を選択する

裏側矯正（リンガルまたは舌側矯正ともいいます）は、ワイヤー矯正の一種で歯の裏面に装置を貼り付ける方法です。装置が正面から見えないため見た目の問題につながりにくい傾向にあります。ただし、装置が舌にあたるため一時的に滑舌や発音に支障をきたしたり、舌に外傷性の口内炎ができたりすることがあり、接客業の方はとくに注意が必要です。また、表側矯正よりも高い知識・スキルが求められることから取り扱っている歯科医院が限られているので、気になる方は事前に確認しておくといいでしょう。当院では、表側矯正だけでなく裏側矯正（リンガル）にも対応しております。

透明ブラケット・ホワイトワイヤーを選択する

歯科医院によっては裏側矯正（リンガル）が選択できない場合があります。通常のワイヤー矯正（表側矯正）は装置が人目につきやすいという欠点がありますが、最近は透明のブラケットや白いワイヤーを取り扱っている歯科医院も多く、それを選択することで目立ちにくくすることが可能です。固定式の装置の場合、一度つけると全体をつけ直すときに別途費用が発生するところもありますので、できれば治療途中ではなく前に選択しておくといいでしょう。歯科医院に取り扱いがない場合は、装置を変えることはできません。当院では、透明ブラケットやホワイトワイヤーにも対応しております。

式当日・撮影時の見せ方の工夫

できるだけ目立たなくするためには装置の選び方以外にも工夫が必要です。表側矯正をしていてどうしても装置が外せないという方にもおすすめな方法ですので、イベント当日のコツとしてぜひ以下の点をご参考ください。

笑顔の角度・見せ方

笑ったときにまず見えるのは上顎の前歯であり、上唇を上げすぎると装置が目立って見えてしまいます。少し力を抜いて微笑む程度であれば装置もそれほど目立ちません。思いっきり笑うときは口元を手で隠すようにするといいでしょう。装置が目立ちにくくなるだけでなく、上品な印象を持たれるメリットもあります。

メイク・照明で目立たせない

メイクのやり方次第で相手の視線を口元以外に誘導することも可能です。リップはあまり目立たない色を選び、ほかのパーツや髪型、服装が目立つように意識してみましょう。
照明が強くあたる場面では、できるだけ口元が陰になるよう真上に照明がくる位置に立つことをおすすめします。

マウスピース矯正なら外して式に参加も可能（短時間限定）

マウスピース型矯正をしている場合は、装置を外して参加するのもありです。しかし、1日20時間から22時間の装着が基本であるため、二次会なども合わせてずっと外しておくのはおすすめできません。写真撮影や食事をしない間はできるだけつけておくようにしましょう。

マウスピースがはまらなくなったらどうしたらいい？

予定よりも長めに外してしまって装置がはまらなくなったという場合は、装置の作り直しが必要になります。歯型を再度スキャンして製作しますが、手元に届くまでに約1か月ほどかかり、その分トータルの治療期間が延びてしまいます。治療をできるだけ早めに終わらせたいという方は、長めに外してしまわないよう意識して過ごすようにしてください。忘れやすいという方は当日のスケジュールを時間ごとに区切って「装置をつけても問題のない時間」をチェックしておくことをおすすめします。

まとめ

歯は常に動いているため、基本的に矯正装置は外すべきではありません。しかし、結婚式や写真撮影など大切なイベント時には外したいという気持ちも分かります。取り外しが可能なマウスピース型矯正であればタイミングを考えて外していただいても問題はありませんが、固定式のワイヤー矯正の場合は歯科医院での除去が必要です。事前にご相談いただければイベントの日に間に合うよう歯科医院側も協力できますので、お悩みの方はまずは一度ご相談ください。イベント当日に理想の笑顔を叶えるには計画的な行動が大切です。