投稿日:2025.10.8
外科矯正の対象とは? 手術が必要と診断されるケースと治療の流れ【保険と自費の違いも】
皆様、こんにちは。
KITTE博多8階にある【博多矯正歯科KITTE博多院】です。
「歯並びを改善したいけれど、骨格に問題があるといわれたから外科手術が必要なのか知りたい」と悩まれている方へ。
じつは、当院では歯並びを整えるために提携している医療機関で外科手術を受けていただくこともあり、外科矯正が必要なケースも。
外科矯正は手術を伴う骨格の治療のことですが、「本当に私の歯並びは外科手術が保険で適用されるの?」と費用面で負担が大きくなることを不安に思われるでしょう。
そこで今回は、外科手術を用いた矯正治療が必要なのか、受診先や費用、外科手術の対象・基本の流れ、保険と自費の違い、当医院でよくある質問などを解説します。
目次
この記事の背景——実際にあったご質問と当院の回答

当医院にも実際に患者様から「外科矯正をしたいのですが、できますか?」という質問がありました。
当医院としましては「顎変形症・下顎前突など手術が必要と診断された場合は外科矯正の対象です。当院は自由診療のみのため、保険適用をご希望の方は大学病院などの指定医療機関をご受診ください。」と回答させていただいております。
実際に外科矯正が必要になるケースもあり、自分では必要ないと思っており予想外の治療計画を提案される方も少なくありません。そもそも外科矯正とは、手術を伴う骨格の治療になります。顎の大きさや形に問題があることで歯並びが悪くなっている場合に外科手術を用いた矯正計画を当医院ではご提案させていただきます。
外科手術を伴う矯正治療は、自分で判断するのではなく基本的には矯正歯科や大学病院などで精密検査をしていただき、その結果を診断することで骨格的に問題があるのか、外科手術の必要性の有無を歯科医師が判断いたします。
もちろん、最終的に外科手術をする、しないは患者様にゆだねられていますので、必ずしも外科手術を伴う矯正治療を受けなければいけないわけではありません。
また、当医院では提携している医療機関がありますので、まずは博多矯正歯科KITTE博多院に受診していただければ安心して治療を進められます。
ただし、当院では自由診療による矯正治療です。
保険の適用には指定医療機関である大学病院などでの診断や治療が前提です。
外科矯正の基礎知識

ここからは外科矯正の基礎知識をお話しします。
外科矯正とはなにか、対象になる症例、セルフチェックを紹介しますので参考にしてくだい。
外科矯正とは
顎の骨格のズレを手術で整えてから矯正装置による歯並び治療を行う方法です。
美しい見た目をめざすことはもちろん、噛みにくさ・滑舌・顎関節の不調など機能面の改善もすることが可能です。
多くの患者様は「歯並びの見た目を治したい」という理由で矯正治療を開始する傾向があります。
外科矯正はもちろん矯正治療では見た目と機能面の改善を目的としており、必要であれば外科矯正をご提案させていただくことがあるのです。
これからの人生長い目で見ると機能面を改善することで、悪い歯並びに後戻りするリスクを低減し、お口はもちろん身体の健康を保つことにもつながります。
対象になりやすい症状の例

外科手術が対象となる歯並びをみてみましょう。
- ・下顎前突
下顎前突とは一般的には受け口と広く知られています。外科手術が必要になるのは下の顎が大きすぎたり、前にそり出したような形になっていたりして、上下の噛み合わせが反対になっているケースです。
- ・上顎前突
上顎前突は上の顎が大きすぎることで上下の顎のバランスが崩れて、上の歯が前方に出た状態です。一般的には出っ歯と呼ばれる歯並びで、外科手術が必要になるのは骨格性の問題があるケースです。
- ・開咬
奥歯では噛んでいるのに前歯が噛み合わない歯並びを開咬と呼び、骨格性の問題があれば外科手術が必要です。
- ・交叉咬合
噛み合わせたときに通常は上の歯が下の歯に多いかぶさるのですが、1本から数本にかけて下の歯が上の歯におおいかぶさっている状態です。
- ・顔面非対称(顎変)
顔の形や見た目が非対称になっている原因のひとつは骨格の問題です。専門的には顎変形症と診断され骨格の問題がれば外科手術が対象となります。
セルフチェックの目安

外科矯正が必要かどうかのセルフチェックをしてみましょう。
- ・前歯で麺が噛み切れない
- ・上下のズレで口元が閉じにくい
- ・正面写真で顎が傾いて見える
- ・笑わなくても普段からかなり歯ぐきが見える(重度のガミースマイル)
上記のような自覚症状があれば、もしかすると骨格が問題で悪い歯並びになっている可能性がありますので、まずはお気軽に矯正歯科にご相談ください。
保険適用と自由診療の違い

ここからは、外科矯正が保険適用と自由診療どちらなのか詳しくみてみましょう。
保険が検討されるのは?
医師が「外科手術が必要」と診断する顎変形症などのケースであれば、保険が適用されます。その場合、指定医療機関である大学病院などでの診断・手術が前提になります。
自由診療との違い
基本的に顎変形症の診断名がついている場合は、保険が適用されますが以下のようなケースでのみ保険適用されますのでご注意ください。
①厚生労働省に指定された顎口腔機能診断施設での矯正治療を進め、連携する指定の口腔外科病院で外科手術を行う。
②表側矯正で矯正治療を進める。
※マウスピース型矯正や裏側矯正は基本的に保険診療では選択ができません。
③外科手術前に術前の矯正治療を受ける。
一方、自由診療による外科手術は高額になりますが装置選択や計画の自由度が高いため、患者様の希望に寄り添うことが可能です。当医院では、基本的には自由診療による矯正治療を進めております。当医院では、外科手術を先に行うサージカルファーストを採用しています。
【支払い】
保険は公的負担により自己負担額は軽減されます。(一括の場合が多い)
自由診療の場合は医院により設定金額は異なります。(ローン適応)
外科矯正は何から開始したらいいの?

外科矯正の必要となるような歯並びであれば、まずは矯正歯科に相談に行きましょう。そして、検査・診断を受けることで外科矯正の有無がわかります。
また、顎変形症などで保険を希望するのであれば指定医療機関の口腔外科・矯正科へ相談するとスムーズでしょう。
自由診療にはなりますが外科矯正や術前・術後矯正を希望するなら当院へお越しください。
ただし、制度や要件は更新されることがあります。最新の公的情報は受診先でご確認ください。
診断〜治療の基本的な流れ(当院の場合)

ここからは、外科手術が必要になる矯正治療の流れをご紹介します。
精密検査
まずは、矯正歯科もしくは指定医療機関の口腔外科にて精密検査を受けることで治療方針を決定します。
一般的にはレントゲン・セファロ・歯科用CT・口腔内写真の撮影、歯型の採取、噛み合わせの記録などを検査いたします。
治療計画の説明
精密検査をもとに骨格・歯列の分析し、矯正治療計画を立案いたします。
外科手術の有無や治療期間、リスクや費用の内容も詳しく知ることができます。
手術 → 術後矯正
一般に外科手術の術前に矯正装置で歯並びを整え、その後顎の手術を行います。しかし当院の場合はサージェリーファーストで行っておりますのですぐにオペをすることが可能です。
そして、手術後に矯正装置による仕上げを行います。
【期間】
- 術前矯正:なし~数か月程度
- 手術:手術1日+入院期間4日~
- 術後矯正:1年~1年半程度
※ダウンタイムや入院期間は医療機関や患者様の症状により異なります。入院中のスケジュール調整を事前にしておくとよいですよ。
保定(後戻り予防)
歯並びや噛み合わせが安定したらマウスピース型の保定装置で安定させます。
費用と期間の目安

ここからは、費用と期間の目安を紹介します。
自費の場合の考え方
当医院では自由診療になるため、検査・診断料に50,000円 (税込55,000円)かかります。また、矯正装置の種類から選択でき費用も異なります。
- サージェリーファースト(裏側矯正):1,900,000円 (税込2,090,000円)
- サージェリーファースト(ハーフリンガル矯正):1,800,000円 (税込1,980,000円)
- サージェリーファースト(表側矯正):1,700,000円 (税込1,870,000円)
上記に加えて外科費用で約100万~200万の自己負担があります。
ただし、以下の費用は矯正費用には含まれません。
- 治療終了後のメンテナンス料:5,000円(税込5,500円)
- 一般歯科治療(虫歯等)
- 便宜抜歯:1本10,000円 (税込11,000円)
- 親知らず抜歯:1本 30,000円 (税込33,000円)
保険を視野に入れるなら
保険が適用される顎変形症などの場合は、指定医療機関での事前相談がスムーズです。一般歯科や指定医療機関ではない矯正歯科で顎変形症が疑われる場合は、紹介状をもらうとよいでしょう。
当院でできること・連携体制

ここからは、当院でできる治療体制について紹介します。
自由診療でのサポート
術前・術後矯正の実施、丁寧な診断と説明、装置の選択肢のご提案をさせていただきます。自由診療のため、装置の種類や治療の進み方の自由度が高いのが特長です。
またサージェリーファーストで行うため治療期間がかなり短く早い段階で変化を感じれるのがメリットです。
保険適用をご希望の方へ
大学病院など指定医療機関のみ保険適応での治療が可能です。一般の矯正歯科では自費での治療のみしかご案内できませんのでご注意ください。
よくある質問(FAQ)

ここからは、当医院に寄せられるよくある質問をみていきましょう。
Q1:「自分が顎変形症かどうか、どこでわかりますか?」
A「まずは専門検査を受け、手術の必要性の判断を。」
顎変形症は自己判断ではなく専門の医療機関での診断が必要です。
Q2:「外科矯正は痛い・腫れるって本当?」
A:手術の規模と個人差によります。術後ケアと通院でコントロールが可能のため、医師や歯科医師の指示通りに通院ください。
Q3:「仕事や学校への影響は?」
A:治療を進める前から「入院・休養期間を計画に組み込み、術前から調整するのが安心。」まずは、お早めにご相談にお越しください。
Q4:「マウスピース型矯正で外科矯正はできますか?」
A:「患者様の歯並びや骨格の問題により対応可能かどうかは異なります。」
骨格性のズレが大きい場合は手術併用が前提となることが多いためご了承ください。
Q5:「後戻りはしますか?」
A:当医院では、歯科矯正後に保定装置を用いた保定期間を設けております。定期メンテナンスで悪い歯並びに戻らないようチェックしています。
まとめ——「まずは診断」から始めましょう
外科矯正が必要かどうかは自己判断ではわからないかと思いますので、矯正歯科や指定医療機関での精密検査を受けましょう。
精密検査により患者様に適切な治療計画をご提案することが当院でも可能です。
外科手術を用いた矯正治療でお悩みの方はまずはカウンセリングにお越しください。
相談予約はこちらから(カウンセリングの予約)
博多矯正歯科ってどんなところ?

★博多駅直結!KITTE博多8階★
・裏側矯正専門医 グループ院累計症例数2万件
・カウンセリング数 年間4000件
日本成人矯正歯科学会認定医在籍!
平日20:30まで診療しておりますので、お仕事や学校帰りに通院する事も可能です。
また、矯正装置の種類も豊富で外科矯正も対応しておりますので、幅広い症例の治療が可能です。
矯正歯科選びに迷われている方はぜひ博多矯正歯科KITTE博多院へお越しください!
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