投稿日：2022.11.12

マウスピースの適応症例

皆さんこんにちは！

本日は、最近人気が過熱しているマウスピース矯正の適応症例についてお話していきます。

今、マウスピース矯正を検討している方は是非、ご参考にして頂けますと嬉しいです！

 

歯列矯正の治療において、装置の選択肢は大きく分けて2つあります。

従来からあるワイヤータイプの装置と、最近人気があるマウスピースタイプの装置です。

 

ワイヤー矯正についてはごく限られた症例を除いては、ほとんど適応できる大変優秀な装置ですが、マウスピース矯正に関しては、適応できない症例というものがいくつかあります。

 

ご注意頂きたいのは、あくまで本ブログ上でのお話となりますので、実際には担当医の治療方針などによって適応可能かどうかについては大きく異なってきます。

気になる医院があるのであれば、まずは検査を受けてみて、治療可能かをしっかりと確認しましょう。

〇マウスピース矯正が苦手な治療

矯正装置はそれぞれ得意な動きと苦手な動きがあります。ドクターはその点も加味して患者様により適した装置をご提案しておりますが、実際にどんな動きが苦手なのでしょうか。

苦手な動きは歯体異動という歯を根元から並行に動かす動きや、歯を押し下げるたり引っ張り出したりする動き、回転させる動きが苦手と言われています。どの動きも動き方が大きく必要で、ゆっくりと時間をかけて動かしていくマウスピース矯正にとっては苦手な治療といえます。

 

○不向きだと判断される場合

・抜歯が必要な治療

・重度な歯周病になっている

・インプラントが複数本入っている

・術前手術が必要な治療

 

抜歯を伴う治療の場合は、隙間を埋めるためにかなり歯を動かす必要があるのでマウスピース矯正にとっては苦手な治療です。また、インプラントが1本程度なら治療が可能な場合もありますが、本数が多いとマウスピースでは治療が難しい場合が多いです。矯正治療は、歯の根元にある歯根膜が一定の厚みを維持しようとする動きを利用して歯を動かしていきます。その為、治療中の歯根膜は「溶かす」、「作る」を繰り返し行っているのです。しかし、インプラントの場合は、人口的な歯根膜を使用している為、歯を動かすことができないのです。加えて、重度の歯周病の場合は、歯槽骨が溶かされ歯が抜けてしまうリスクもあるので先に歯周病の治療を行ってから矯正治療を始めるため、重度の段階では矯正はお断りされることがほとんどです。

 

終わりに

ご自信が現在、矯正治療をご検討されている場合は本ブログをご参考にして頂いた上で、気になっている医院のカウンセリングに行ってみてください。

当院でもマウスピース矯正をお取り扱いしておりますが、ワイヤー矯正も併せて幅広い治療計画をご提案いたします。