投稿日:2025.9.16
口内の傷口はいつまで続く?矯正中に装置が当たって痛いときの対処法
目次
「矯正装置で口の中が切れそう…」という不安の声
みなさん、こんにちは。
博多歯科医院です。
歯列矯正では必ず口腔内に装置をつけなければいけないので、違和感があり、痛みが出やすいです。
特にワイヤー装置は凹凸があるので、舌や粘膜に当たり、喋りにくさや傷や口内炎などの心配が矯正治療の一歩を踏みとどまる方も多いでしょう。
歯を動かすので痛みや違和感は伴いますが、その理由や対処法を理解しておくと、納得のいく治療期間になると思います。
不安はあると思いますが、本記事で説明する痛む原因や対処法を参考に、是非矯正治療への勇気を踏み出してください。
実際のご質問と医院の回答(実例)

「装置を着けて口の中が切れるのが嫌で、始めるのが不安です。」
矯正治療の経験者からやSNSなどでデメリットとして挙げられやすいので、このような質問は多くいただきます。
歯は歯茎や歯槽骨によって支えられていますが、生えている位置を保てているのは口の周りの筋肉があるからです。
常に口が開いていたり、舌などで歯を押し続けるなど日常的に筋肉のバランスが崩れることを行っていると、歯は少しずつ傾いていきます。
このように手を加えずとも歯は動くことはありますが(悪い方に)、歯を正常な位置に動かす場合は、機械的な力が必要になってきます。
歯列矯正における機械的な力とはワイヤーやマウスピースなどの矯正装置が持つ、物理的に発生する力のことで、この力が歯に継続的に作用することで歯が移動します。
そのため歯列矯正には矯正装置が必要不可欠です。
口腔内は髪の毛1本や小さい砂でも感知するほど神経が発達しているので、矯正装置の異物感には慣れるまで時間がかかります。
その際に会話に影響が出ることや、粘膜や舌に擦れて外傷や口内炎ができやすくなります。
しかし矯正装置には慣れる時がくるので一時的な違和感や痛みですが、装置が頻繁に当たる場合や口内炎ができる場合は、装置の引っかかる部分に粘土のようなワックスをつけて粘膜を保護することもできます。
口腔内の治りは比較的早いですが、ワックスや軟膏などの対処法があるので我慢せずに仰ってください。
なぜ装置が当たると口の中が痛むの?
矯正装置で口腔内が痛む主な理由は以下の通りです。
1)異物(ブラケット・ワイヤー・フック)が入ることで刺激が生まれる
口腔内に凹凸のある異物が長期間あると、口を動かす度に粘膜に直接摩擦や刺激が加わるので、擦れたり切れることや口内炎ができることが原因です。
マウスピース型矯正の場合、薄くて柔らかい材質ですが縁が粘膜に擦れることがあります。
ワイヤー矯正はブラケットやフックが頬や唇の内側に引っかかりやすく、ワイヤーの端は歯の移動に伴って余りが出てくるので、粘膜に刺さります。
このような刺激から粘膜を守るために、当たっている部分にワックスをつけて接触を防ぎ、刺激を和らげます。
2)特に慣れていない数日間がピーク
粘膜に痛みを生じやすい時期は、装置を固定した直後や、装置の調整後から数日間に最も炎症が起きやすいです。
痛みは徐々に和らぎ、装置に対する違和感もなくなっていきます。
しかし痛みの感じ方や出方には個人差があるので、痛みが長引く場合は早めに歯科医院に相談しましょう。
矯正装置にはどのくらいで慣れる?
実際に矯正治療を経験した患者様の多くは、矯正装置にどのくらいで慣れたのでしょうか。
また、慣れるまでに行った方法もまとめました。
1)1週間~10日程度で大半が慣れる
多くの方は1週間~10日程度で慣れるようですが、1ヵ月程度かかる方もいるようです。
矯正装置の種類や方法の違いによっても異なり、特に裏側矯正はワイヤー装置が歯の裏側に固定されるので違和感が大きく、舌に当たりやすいため、慣れるまで時間がかかる傾向にあります。
頬や唇の内側の粘膜は装置の形に順応してくるので、徐々に違和感や症状は軽減します。
さらに口腔内に異物感があると、唾液の分泌量が増加しやすくなります。
唾液には抗菌作用が含まれるので傷の治癒力が上がり、粘膜保護作用や潤滑作用の粘膜を保護する働きがあることも、早く馴染む要因のひとつです。
2)慣れるまで乗り切る方法
乗り越える対策は、ワックスを活用して装置の尖っている部分に貼り付けます。
食事や会話の際も慣れるまでは一苦労しやすいです。
装置装着後や調整後は歯が動いているので、噛んだり歯と物が当たると痛みます。
そのため食事はお粥やヨーグルト、プリン、スムージー、豆腐などの柔らかい物を中心にします。
そして「サ行」「タ行」の発音に影響が出たり、滑舌が悪くなるので、スムーズに会話できるようになるには発音練習が重要です。
歌を歌ったり、本を声に出して読んだりして舌の動かし方に慣れると話しやすくなります。
早口や過度な練習は怪我の元なので、ゆっくりはっきり発声する意識をしましょう。
痛みや傷を和らげる5つの対策

矯正治療を開始して、痛みや外傷などトラブルが発生した際に対処できる方法を説明していきます。
1)矯正用ワックスを使用する(医院で配布)
あらかじめ歯磨きで清潔にしてから、矯正用ワックスを適量取って丸め、ブラケットやワイヤーに密着させてカバーします。
ワックスをつける部分に水気があると付きにくいので、水気をとってから押し付けます。
睡眠時は装着したままで大丈夫ですが、取れて誤飲する危険性もあるので、食事や歯磨きの時は取り外して行います。
透明で目立ちにくいのでおすすめですが、矯正用ワックスを販売しているお店は少なく、矯正医院やネット通販になります。
そのためすぐに手に入れることが難しいので、不安な方は医院に相談しましょう。
2)柔らかい食事に切り替える
痛みが出ている場合は擦れたり刺激すると悪化するので、噛み回数を減らすためにヨーグルトやゼリー、カレーやお粥などの柔らかい食事にしましょう。
辛い物や塩辛い物、硬い物は傷口を刺激するので控えたほうが良いです。
3)口内炎パッチや軟膏を活用
患部に口内炎パッチか軟膏を使用すると、一時的に炎症を抑えて症状を和らげる効果があります。
矯正用ワックスとは違い市販でもあるので、すぐに対処することができます。
4)冷たい飲み物やうがいで炎症を抑える
痛みがある時に冷たい物を口に含むか、氷嚢を頬に当てると腫れや炎症を抑えることができます。
ただし氷は直接口腔内に含まずに、外側から当てるようにしましょう。
また、口腔内を清潔に保つことが重要なので、こまめにうがいすることも効果的です。
5)無理に話しすぎない、触らない
話せば話すほど粘膜や舌が動き、擦れて悪化する可能性があるので、早く治すためにはあまり話さず安静にすることです。
そして清潔を保つために、必要以上に触らないようにしましょう。
まとめ
◎口の中が切れるのは“一時的”、対策すれば怖くない!
歯列矯正を開始すると、初めは粘膜が切れたり擦れたり、口内炎で痛みが出ることは「誰もが通る道」です。
歯が動く痛さに加えて、装置によってできる傷で口腔内が悲鳴をあげてしまいそうですが、正しい対処を行えば症状は軽減できます。
また、慣れれば矯正装置の違和感も傷で悩むことも減ってくるので、矯正開始後と調整後は頑張って乗り越えましょう。
上記の対処法を参考にしてもらい、普段から清潔とビタミンを摂取し、口腔内の粘膜を健康に保つ予防も行うと良いです。
基本的には痛みは一時的ですが、長続きする時は調整が必要な可能性もあるので、不安な時は我慢せず、遠慮なくご相談ください。
博多矯正歯科ってどんなところ?

★博多駅直結!KITTE博多8階★
・裏側矯正専門医 グループ院累計症例数2万件
・カウンセリング数 年間4000件
日本成人矯正歯科学会認定医在籍!
平日20:30まで診療しておりますので、お仕事や学校帰りに通院する事も可能です。
また、矯正装置の種類も豊富で外科矯正も対応しておりますので、幅広い症例の治療が可能です。
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