投稿日:2025.9.30
矯正中の抜歯やアンカースクリューが不安な方へ|痛みや腫れはどのくらい?
目次
はじめに:矯正中の「外科処置が怖い」というお声

みなさん、こんにちは。
博多矯正歯科KITTE 博多院です。
歯列矯正で歯を綺麗にするために、症例によっては外科処置を受けるケースがあります。
矯正治療の中で行う外科処置は、「抜歯」や「アンカースクリュー」などがありますが、外科処置と聞いて不安になる方が多くいらっしゃいます。
外科処置は麻酔や出血などのイメージがあるので怖くなりますが、実際には治療時間は短く、痛みも軽度で済むことが多いです。
外科処置の目的と内容を理解すると不安や恐怖心が薄れると思うので、実態や対処法を説明していきます。
実際の質問と医院からの回答

「抜歯やアンカースクリューのような外科処置が不安です。痛みはありますか?」
矯正治療だけでも不安を抱きますが、矯正治療に加えて外科処置が必要な場合はさらに不安でいっぱいでしょう。
抜歯矯正・アンカースクリューの埋入は想像すると怖いですが、部分麻酔をしてから外科処置を行うので、治療中はほとんど痛みを感じません。
局所麻酔前には表面に麻酔を塗るので、針を刺す感覚も感じにくいです。
麻酔が切れた後には軽い痛みは出ることがありますが、腫れもなく、痛みは当日中に治まることが多いです。
術後は痛み止めが処方されるので痛み止めで対処できる方が多く、中には痛み止めを1錠も服用しない方もいます。
痛みの閾値には個人差がありますが、すぐ落ち着く方が多いです。
万が一痛みが長引く場合は、医院を受診しましょう。
そして外科処置を行う前には、しっかりと目的とメリット・デメリットを説明してもらい、患者さまが納得してから治療へと進んでください。
理解していない状況で治療を受けることは、不安や恐怖心が強くなるので、必ず納得がいくまで説明を受け、心配な場合はセカンドオピニオンを利用することも有効です。
矯正中に行われる主な外科処置とは?

矯正治療において行われる外科処置は以下の通りです。
1)矯正のための抜歯(便宜抜歯)
歯並びが悪くなる多くの理由は、顎が小さいため歯が綺麗に並んで生えるスペースがないことが原因です。
小学生の間は顎の成長期なので、拡大装置を使用することで顎が大きくなり、歯を抜かなくても綺麗に並ぶ可能性があります。
しかし、成長期が終了した中学生以降はスペースを作らないと、歯列矯正でも綺麗に並べることに限界がある、または、理想通りの歯並びになりません。
そのため、歯列を揃えるためにスペースを確保することや、噛み合わせ機能の改善、円滑に治療を進める目的で小臼歯を対象に抜歯が必要になる症例があります。
出っ歯や叢生など、大きく乱れている歯並びには便宜抜歯が必要になるケースが多く、口元の突出感が改善されるので顔の印象が大きく変わります。
親知らずの抜歯とは生えている位置や角度、大きさが異なるのでリスクや痛みは少ないです。
口元にコンプレックスがある場合や、変化を求めている方は便宜抜歯が向いてます。
しかし健康な歯を抜くことに抵抗がある方は、歯の側面を少し削るディスキングなど、他の方法がないか聞いてみましょう。
2)アンカースクリュー(TADs)の埋入
アンカースクリューは小さなネジを歯茎の骨に埋め込み、歯列矯正の固定源として使用します。
埋め込むための処置時間は麻酔時間も合わせて5~10分程度であり、痛みもほとんどありません。
リスクは最小限に抑えつつ、治療の効率を上げるので正確に、尚且つ治療期間の短縮に繋がります。
必ず必要な治療法ではないですが、症例によっては大きな効果を発揮するので、近年では幅広く使用されています。
抜歯・アンカースクリューの処置は本当に痛いのか?
1)抜歯後の痛みと腫れ
歯列矯正では小臼歯の抜歯が多いので、難なく抜ける場合が多く炎症が起こりにくいです。
一般的には痛み止めで対処できる軽い痛みが出るレベルで、ダウンタイムのような侵襲はないです。
3日~1週間程度で落ち着くことが多いですが、免疫力が低いと炎症が強く出ることもあるので、規則正しい生活習慣を心掛けることが、痛みと腫れを抑えることに繋がります。
2)アンカースクリューは「ほぼ無痛」処置
抜歯もアンカースクリューも表面麻酔と局所麻酔を行うので、麻酔が効いていれば処置中の痛みはほとんどありません。
アンカースクリューは歯槽骨に埋入するので痛そうですが、骨には痛覚がないので埋入時に大きな痛みが出ないので安心して下さい。
麻酔が切れてからは軽い痛みや違和感が続くことがありますが、数日で落ち着く方や慣れる方が多いです。
処置後の過ごし方と痛み対策
<当日・翌日の注意点>
・圧迫止血
外科処置後はガーゼを噛んで圧迫止血をする。血が止まってから自然に回復するので、出血があればガーゼを噛んで止血する。
・麻酔
局所麻酔をしているので処置後はしばらく麻酔が効いているので、感覚がない間は頬や唇を噛みやすく、熱いものもやけどしやすので、食事は麻酔が切れてから行う。
・安静にする
数日間は血の循環が良くならないように、激しい運動や長時間の入浴などせず、安静に過ごす。
・強いうがいをしない
ブクブクうがいを頻繁に行うと出血が続きやすいので、ゆすぎたい場合はブクブクしない含みうがいにする。
・喫煙・飲酒を控える
タバコやアルコールは血流を妨げ、傷の治りを遅らせる可能性があるので、少なくとも48時間は控える。
・歯磨き
歯ブラシが傷口に直接当足らないようにし、周囲を優しくブラッシングする。
・避けるべき食事
熱いもの、硬いもの、刺激があるものは避けて、やわかく刺激の少ないものを選択する。
・清潔を保つ
感染する恐れもあるのでアンカースクリューを指で触らず、食後は軽くうがいをするなどなるべく口腔内は清潔にする。
<痛み対策>
1)痛み止めの服用
痛みは徐々に軽減しますが、麻酔が切れてから数日間は痛みが出やすいので、処方された痛み止めを服用します。
しかし長期間の服用は体への負担や、歯の動きが遅くなる可能性があるので、痛みが続く場合は歯科医師に相談しましょう。
2)アイシングの活用
痛みがある場合、患部を冷やすことも効果的です。
タオルに包んだ氷や保冷剤を頬の上から患部に当てて、痛みを和らげ、腫れを抑えることができます。
ただし長時間のアイシングや、化膿している場合は冷やすと膿が固まり、痛みが強くなり逆効果になります。
実際に処置を受けた患者様の声
実際に処置を受けた患者様の声を聴くことも不安を和らげると思いますので、感想を紹介していきます。
- ・「思ったより痛くない」
- ・「大丈夫だった」
- ・「痛み止めを飲んだらすぐに収まった」
- ・「処置自体はすぐに終わって、いつの間にか終わっていた」
- ・「アンカースクリューは慣れたら気にならない」
などの肯定的な経験が多いです。
「もう終わったの?」と感じる患者様も多く、想定よりも痛みが軽かったという意見が多いようです。
不安な方へ伝えたいこと
事前説明と対話が安心材料になります。
ご自身の大事な体なので、しっかり理解と納得をして治療に進みましょう。
◎医師とのカウンセリングで不安をクリアに
まずは治療内容や必要性、メリットデメリットなどの説明や、写真や模型を使ってわかりやすく伝えることはしています。
しかし歯並びの理想や希望、不安に思っていることや質問があれば、事前にお伝えください。
歯列矯正は長期間の治療になるので、歯科医師やスタッフとも長い付き合いになってきます。
治療を円滑に進められるように、コミュニケーションを図ることは重要です。
◎無理に処置は進めません
理由や目的を丁寧に説明して患者様の理解と納得がない限りは、無理に処置を進めることはありません。
信頼関係を築く上で治療計画の理解は大切なので、状態に応じて最適な治療計画を提案します。
まとめ
麻酔が怖い方でも表面麻酔塗ってから局所麻酔をするので、チクっとする痛みさえ感じにくくいので必要以上に怖がらなくても大丈夫です。
処置後の痛みや腫れも「大丈夫だった。」という実際の患者様の声も多いほど、リスクは低く、日常生活にも支障はほとんどありません。
個人差はありますが、痛みが出ても痛み止めで十分対応でき、痛みがひどい場合や長く続くことはほとんどないので安心して下さい。
どのような治療かもわからない状態だと不安になりやすいので、しっかり説明を聞くことと、術後の炎症を抑えるために、免疫力を高めることが重要です。
バランスの取れた食生活と、適度な運動と入浴で睡眠の質を上げること、ストレスを溜めないなど心身のバランスを整えることに意識してみましょう。
不安がある方は一緒に気持ちの整理をして落ち着かすことが、前に進めるきっかけになるので、我慢せずいつでもお伝えください。
博多矯正歯科ってどんなところ?

★博多駅直結!KITTE博多8階★
・裏側矯正専門医 グループ院累計症例数2万件
・カウンセリング数 年間4000件
日本成人矯正歯科学会認定医在籍!
平日20:30まで診療しておりますので、お仕事や学校帰りに通院する事も可能です。
また、矯正装置の種類も豊富で外科矯正も対応しておりますので、幅広い症例の治療が可能です。
矯正歯科選びに迷われている方はぜひ博多矯正歯科KITTE博多院へお越しください!
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