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投稿日:2024.4.27

受け口の原因と幼少期のうちに悪化を防ぐトレーニング方法

こんにちは!福岡市博多区にある博多矯正歯科KITTE博多院です。

 

不正咬合の中でも受け口で悩んでいる方は少なくありません。
また下の歯が前に出てきて受け口ぎみだなと感じる方もいるのではないでしょうか。
受け口になる原因は何なのか?悪化を防ぐことは可能なのか?と思う方もいるのではないかと思います。
今回はそんな悩みを解決するべく「受け口になる原因」と「受け口の悪化を防ぐトレーニング」について説明していきます。
受け口になりたくない!これ以上悪化させたくないと思っている方はぜひ参考にしてください。

受け口とは

咬合 3級

受け口は反対咬合または下顎前突ともいわれ、何らかの原因で下の歯が上の歯よりも前に出て噛み合っている歯並びのことをいいます。
横からみると顎がしゃくれているような状態になっているのが特徴です。
また、受け口は歯の生え方が原因の「歯槽性下顎前突」とあごの大きさが関係している「骨格性下顎前突」に分かれます。
それぞれ詳しく説明していきます。

歯槽性下顎前突

歯の生え方や傾きによって受け口になっている状態を歯槽性下顎前突といいます。
歯が本来生えるべき場所ではなく手前に生えてしまったり傾いてしまったりすることにより受け口になってしまっているのです。
また乳歯が残っていて永久歯が乳歯を避ける形で生えてきてしまった場合や、悪習癖などにより歯が傾いてしまったなど歯の位置異常で受け口になることが多いと考えられます。

骨格性下顎前突

上あごの成長が乏しかったり下あごが過度に成長してしまうことで受け口になってしまう骨格に問題がある受け口を骨格性下顎前突といいます。
骨格性下顎前突は遺伝的な要因が大きく親族の中、特に両親で受け口の方がいると受け口になる可能性は高くなります。
子供の時であれば装置を使用しあごの成長を抑えたり、促進させたりする治療が可能ですが、変形など過度な骨格異常のケースは手術が必要になることもあります。
どの程度の骨格異常なのかは精密検査をして判断しますので一度歯科医師に相談してみるといいでしょう。

受け口の原因となる5つの悪習癖

骨格性でない限り受け口になる原因は悪習癖が関係していることが多いと考えられます。
受け口の原因となる悪習癖は以下の5つです。

 

  • 頬杖をつく
  • 指しゃぶり
  • 口呼吸
  • 舌などの位置の問題
  • 噛み合わせなどの癖

 

幼少期の頃や大人になっても無意識にやってしまっている癖が受け口の原因になってしまうことがあるのです。
それぞれ詳しく説明していきます。

頬杖をつく

頬杖

左右どちらかいつも同じ側で頬杖をついていると受け口になりやすくなります。
頬杖は無意識にしている方が多く一方から力がかかるためあごに負担がかかりあごが歪んでしまいます。
ただし頬杖は意識すれば改善しやすい癖ですので、デスクワーク時や読書などで頬杖をついている方は意識して頬杖をやめて姿勢を正すなど工夫してみましょう。

指しゃぶり

指しゃぶり

4~5歳になっても指しゃぶりをしていると受け口になりやすくなるでしょう。
指しゃぶりをしているとき指で前歯を押してしまい前歯の傾きが変わってしまうためです。
なるべく指しゃぶりは早期にやめさせるように心がけましょう。

口呼吸

普段から口呼吸の人は受け口になりやすいのです。
口呼吸の人は舌が下の歯に位置しており無意識に下の歯を押してしまいます。
そのため、舌の力で下の歯の傾きが上の歯よりも出てしまうのです。
口呼吸になる原因も鼻炎などさまざまですが、改善できるようにするといいでしょう。

舌の位置などの問題

舌 スポット

つばを飲むときに舌の位置が下の歯の裏側にあると受け口になってしまいます。
舌はつばを飲み込む際上の前歯の裏側にあるポチっとした部分に位置しているのが正常といわれています。
舌が下の前歯の裏側にあると舌で前歯を押してしまい前歯の傾きを変えてしまうのです。
慣れるまでは難しいかもしれませんが、上の前歯の裏に舌を置き、つばが飲み込めるようトレーニングするといいでしょう。

噛み合わせなどの癖

幼少期に下あごを出す遊びなどをしていると癖となり受け口になってしまうこともあります。
骨格性でない限り受け口は何かしらの癖でなる不正咬合なのです。
もしお子さんが遊びながら下あごを出したりしている場合は注意をして噛み合わせを正しく修正する必要があるでしょう。

受け口は放置していてもいい?

受け口は放置していてもいいのでしょうか。
受け口は正常な位置で噛み合っていないため顎関節に負担がかかり顎関節症を引き起こしてしまったり口がうまく閉じられず口呼吸になり虫歯や歯周病を併発してしまったりします。
また下あごが前に出ているため「さ行」や「た行」の発音が難しく舌足らずのような発声になってしまいコミュニケーションや日常生活に支障が出てしまうでしょう。
横からの顔貌もしゃくれのように目立つ方もいるので、日常生活で何かしらの不便がある方や気になる方は、やはり受け口の治療をおすすめします。

受け口の悪化を防ぐトレーニング方法4つ

受け口になる原因の悪習癖をお持ちの方は改善する必要がありますが、受け口を予防するための1つとして受け口の悪化を防ぐトレーニングを取り入れるのもいいでしょう。
今から紹介するトレーニングを1、2回行っただけでは改善されませんが続けることが大事になります。
受け口が気になる人は簡単なのでぜひ実践してみてくださいね。
ただし過度にトレーニングしすぎてしまったり、誤った方法で続けてしまうと歯並びが悪化してしまう可能性もあるので注意が必要です。

舌回しトレーニング

口の中で舌を回していくトレーニングです。
舌を左奥歯の間に置き、下の前歯をくちびる側から押さえるように右奥歯へと回します。
これを10回ぐらい続けてみましょう。

舌ポジショントレーニング

舌を上の前歯の裏側に置いて5秒間キープします。
これを5回ぐらい続けてみましょう。
舌の位置を正しい位置へと癖づけるためのトレーニングになります。

舌を鍛える(ホッピング)

舌先を上の前歯の裏側に置き、ポンっと弾いて音を鳴らします。
これを5~10回ぐらい繰り返し行います。慣れたら回数を増やしてみましょう。
舌を正しいポジションにもっていくことが可能なうえ、口周りと舌の筋肉を鍛えることが可能です。

スプーンを使用する

スプーンの裏側を上の前歯の裏側に当て、スプーンの柄を下あごに押し付けるようにします。
繰り返し行うことで下あごに一定の力が加わります。
テレビを見ながら、お風呂に入りながらでもいいので続けてみましょう。

受け口の治療方法3つ

受け口の症状は軽度・中程度・重度と3段階に分けることが可能です。
軽度の受け口であれば悪化を防ぐトレーニングを実践すれば過度の受け口になることは避けることができるでしょう。
ただし根本的な受け口の治療となると別です。
受け口の治療は一般的な矯正治療や重度な受け口のケースは外科的手術を併用することもあります。
また、受け口が再発しないよう口周りの筋肉を整えることも必要となるでしょう。

矯正治療

歯列矯正 博多

受け口の矯正治療にはワイヤー矯正、マウスピース矯正、裏側矯正があります。
ワイヤー矯正は歯に装置を接着しワイヤーの力で歯を動かし並べていきます。
また裏側矯正は歯の裏側に装置を接着し同じくワイヤーの力で歯を動かしていきますが、装置が目立つことはありません。
ただし、裏側矯正は舌の位置が安定していない場合だと舌が傷つく恐れがあるでしょう。
マウスピース矯正は透明のマウスピースを1日20~22時間装着し徐々に歯を動かしていく矯正治療です。
マウスピースが透明のため目立つことはありません。
ただ歯並びによっては適応外となるので、矯正治療の前はしっかりとした精密検査を受ける必要があります。

外科的治療

外科手術 オペ

骨格的に問題がある重度の受け口のケースは、外科的手術を併用することがあります。
成人になれば矯正治療のみではあごの大きさを変えることが難しいためです。
術前に矯正で歯を動かし、術後あごの固定期間が終われば矯正治療を再開します。
手術をするため、ダウンタイムや入院などの負担はありますが、受け口の治療に関しては効果的な治療になります。
また重度のケースによっては保険が適応されることもあるので精密検査を受け歯科医師と相談するようにしましょう。

口腔筋機能療法(MFT)

歯並びに関係する口周囲の筋肉を機能的に改善する訓練方法です。
口の周りの筋肉が衰えてしまうと不正咬合へとつながったり、長い年月をかけ矯正しても後戻りしてしまったりします。
歯並びを改善するために矯正中に行ったり、矯正後の後戻りを防ぐために口周りの筋肉を機能回復させる治療になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
受け口が気になったとき、骨格的な受け口でないかぎり日常の癖が受け口の原因となっていることも考えられます。
幼少期の癖がそのまま受け口へとなる可能性もありますし、日々何気なくしている癖が受け口を進行させてしまっているかもしれません。
受け口の悪化を防ぐためにも、悪習癖の改善や今回紹介したトレーニングを実践してみてくださいね。

 

また、どうしても受け口を治療したいと思った際にはライフスタイルに合わせて治療を提案しますので遠慮なく当院にご相談ください。

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