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ブログ

投稿日:2023.7.15

ゴムかけ(顎間ゴム)をさぼるとどうなる?種類や効果について

こんにちは!博多矯正歯科KITTE博多院です。

 

「矯正治療中のゴムかけが痛くてつらい」
「矯正用ゴムの種類がよくわからない」

 

このようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
結論として、矯正のゴムかけの痛みは適切な対処法で大幅に軽減でき、正しいゴムの種類を選ぶことで効率的な治療が可能です。

 

博多矯正歯科KITTE博多院では、矯正治療において顎間ゴム(エラスティック)を使用したゴムかけを多くの患者様に行っていただいています。
これは、キレイな歯並びと正しい噛み合わせを作るために必要な大切な治療ステップです。
しかし、正しい知識がないまま続けていると必要以上に痛みを感じたり、思うような効果が得られなかったりすることがあります。

 

今回は、矯正専門医の視点から、矯正のゴムかけが痛いときの具体的な対処法や矯正用ゴムの種類とそれぞれの特徴、そして治療をスムーズに進めるためのコツをわかりやすくお話します。
現在矯正治療中の方も、これから始めようと考えている方も、ぜひ参考にしてくださいね!

矯正治療におけるゴムかけとは

エラス 顎間ゴム

矯正のゴムかけとは、上下の矯正装置に医療用ゴムを装着して歯の移動と噛み合わせ調整を行う治療法です。
従来のワイヤー矯正やマウスピース型矯正だけでは実現困難な複雑な歯の動きを可能にします。
まずは、基本的な仕組みや効果を理解していきましょう!

ゴムかけの基本的な仕組み

矯正治療のゴムかけは、上と下の矯正装置に医療用の特殊なゴム(顎間ゴム・エラスティック)をつけて、歯を動かしたり噛み合わせを調整したりする方法です。
患者様からも「どうしてゴムをつけるの?」という質問をよくいただきますが、これは現在の矯正治療ではとても重要な役割を担っています。

 

特に、上下の顎のバランスを整えたり、ピンポイントで歯を動かしたりするときに活躍します。
当院でも多くの患者様がゴムかけを行い、理想的な歯並びを手に入れていますよ。

矯正治療でのゴムかけの主な効果

気になるのは、ゴムかけを行ううえで、どのような効果が現れるのか?ではないでしょうか?
主な効果は3つありますので、それぞれ紹介していきます!

①噛み合わせの精密調整

上下の歯が正しく接触するように細かく調整することで、しっかり噛める安定した噛み合わせが期待できます。
これにより、食事がしやすくなり顎の関節への負担を減らすことが可能です。

②顎の位置の改善

出っ歯や受け口などの顎の位置の問題を手術なく改善できることがあります。
適切なゴムかけにより、顎の位置関係の改善が見込まれるでしょう。

③個別歯の精密移動

特定の歯だけを思った方向に動かすことで、歯列全体のバランスを整えることが可能です。
これは従来の矯正装置だけでは難しい複雑な動きを可能にしてくれます。

装着時間と管理方法の重要性

ゴムかけの効果的な装着時間は、1日20~22時間がベストです。
また、1日2~3回は交換するように管理しましょう。

装着時間で気をつけること

1日20~22時間の装着と考えると、食事と歯磨きの時間以外はずっとつけていることが理想だといえます。
寝ている間もつけることで継続的に歯に力が加わり、効率よく動かせますよ。

交換のタイミング

ゴムは使っているうちに伸びてしまうので、1日2~3回は新しいものに交換しましょう。
特に食事の後は必ず新しいゴムに交換して、いつも適切な力が歯にかかるようにすべきです。

なぜ痛い?矯正のゴムかけが痛い理由と対処法

矯正中の患者様からよく聞かれるのは、「ゴムかけが痛い」という言葉。
なぜ、ゴムをかけるだけなのに痛みを感じるのか気になりますよね。
ここでは、矯正のゴムかけが痛みにつながる理由と対処法をお伝えします。

矯正のゴムかけが痛いと言われる理由

大きな理由として、歯を支える歯根膜という組織に継続的に圧力がかかることから痛みにつながりやすいといえます。
この圧力のせいで、歯根膜のなかの血管が圧迫されて炎症が起こることで、痛みを感じやすくなるのです。

 

具体的に説明すると、ゴムの力で歯が動くとき、動く方向の歯根膜は押されていきます。
それにより、反対側は引っ張られます。
この変化が痛みを感じる神経を刺激して、鈍い痛みや違和感として残ってしまうのです。

 

〈特に痛みを感じやすいタイミング〉

  • 新しいゴムに交換した直後
  • 長い間ゴムかけを休んだあとに再開したとき
  • ゴムの強さが現在の治療段階に対して強すぎる場合
  • 歯茎に炎症があるとき

ゴムかけが痛いときにできる対処法

「美しい歯並びのためなら痛みも致し方ないよね」
そう諦めてしまう方も多いはずです。
ですが、痛みが強いときにできる対処法も少なからずあります。

温熱療法

口の中を適度に温めると血の巡りが良くなって、痛みが和らぎます。
40度くらいの温かい飲み物をゆっくり口に含んだり、温かいスープを飲んだりするのが効果的です。
ただし、熱すぎるものはゴムが変形したり、口の中をやけどしたりする可能性があるので注意しましょう。
※マウスピース矯正の場合は、変形する原因になるので温度には注意が必要です。

歯茎のマッサージ

キレイに洗った指で優しく歯茎をマッサージすると血行が良くなって、痛みが楽になります。
マッサージは1回2~3分でOK。
円を描くように優しく行ってください。
歯茎を傷つけないように注意してくださいね。

痛み止めの活用

市販の痛み止め(アセトアミノフェンやイブプロフェンなど)を服用することも有効です。
ただし、続けて常用すると胃腸に負担がかかるため、飲む間隔は4時間以上空けて1日の上限量を守りましょう。
痛みが数日続く場合は、当院までご相談ください。

 

〈歯科医院への相談タイミング〉

  • 3日以上続くひどい痛み
  • 痛み止めを飲んでも良くならない痛み
  • 歯茎がひどく腫れたり血が出たりする
  • ゴムかけのせいで口が開かなくなる

食事内容の調整

痛みが強い間は、噛むのが大変な食べ物は避けましょう。
おかゆ、うどん、スープ、ヨーグルトなど柔らかいものを中心にして、硬いものや大きく口を開ける必要があるものは控えてください。
栄養バランスも考えて、足りなくなりがちなタンパク質やビタミンを柔らかい食品から摂るようにすると良いです。

矯正用ゴムの種類

ここからは、矯正用ゴムの種類について詳しく解説していきます。
ゴムにも様々な種類があるので、用途をしっかり把握しておくといいでしょう。

2級エラスティック(Class Ⅱ Elastic)

2級エラス

2級エラスティックは、出っ歯の改善に使う矯正用ゴムです。
上の犬歯のあたりから下の奥歯にゴムを付けて、上の前歯を後ろに下げると同時に下顎を前に誘導します。
付け方は比較的簡単で患者様も慣れやすく、多くの出っ歯の治療で最初に選ばれるゴムです。
ただし、下の前歯が前に傾いたり、上の奥歯が前に動いたりする副作用にも注意が必要です。

3級エラスティック(Class Ⅲ Elastic)

3級エラス

3級エラスティックは、受け口や前歯の反対咬合の改善に使用します。
下の犬歯のあたりから上の奥歯にゴムを付けて、下の前歯を後ろに下げながら上顎の前方移動を促します。
2級エラスティックと付ける方向が逆になるため、患者様には丁寧な説明と練習が必要です。

クロスエラスティック(Cross Elastic)

クロスエラス

歯の傾きやねじれ、交叉咬合を改善するために使用するのがクロスエラスティックです。
対角線上にゴムを付けることで、傾いた歯を真っすぐにしたり、内側に傾いた歯を外側に動かしたりします。
付け方が複雑なため、患者様の理解と協力が不可欠です。
鏡を見ながら正確な位置にゴムを付けることで治療効果に直結しますよ。

ボックスエラスティック(Box Elastic)

ボックスエラス

複数の歯にまたがって四角形を描くようにゴムをつける方法が、ボックスエラスティックです。
奥歯の噛み合わせの高さや歯並びの幅を調整するときに使います。
比較的高度な技術が必要なため、矯正治療の終盤で細かい調整を行うときに使うことが多い矯正用ゴムです。

ゴムかけを怠ることで生じる問題

では、ゴムかけを怠ることで、どのような問題が生じるのでしょうか?
ここでは大きく2つの問題について触れたいと思います。

治療計画が延長する恐れ

ゴムかけをサボってしまうと、しっかり立てた治療計画に大きな影響が出ます。
矯正治療は計算に基づいて、歯の動く量と期間が決められているため、ゴムかけを休むとこの計算が狂ってしまうのです。

後戻りによる痛みの悪循環

ゴムかけを中断すると歯が元の位置に戻ろうとして、再開したときにより強い痛みを感じるようになります。
これは、歯を動かすことへの抵抗が強くなるためです。

 

「痛いからゴムかけをサボる」→「歯が元に戻る」→「再開したときにもっと強くなる」
→「またサボってしまう」という悪いサイクルに陥りやすくなります。
このサイクルを断ち切るためには、最初から継続してゴムかけを行うことが大切です。

矯正治療においてゴムかけを成功させるポイント

 

では、最大限の効果を感じるためには、どのようなところに気をつければいいのでしょうか?
ゴムかけを成功させる効果的なポイントを2つ紹介しましょう。

痛みをできるだけ少なく抑える戦略をとる

矯正のゴムかけを成功させるためには、痛みを上手にコントロールすることが大切です。
完全に痛みをなくすことは難しいですが、以下の工夫で大幅に軽くできます。

段階的に慣らしていく

治療開始時は軽い力のゴムから始めて、徐々に必要な強さまで上げていく方法が効果的です。
いきなり強いゴムを使うと痛みで続けるのが難しくなるので、慣れ具合を見ながら調整します。
博多矯正歯科では、患者様の痛みの感受性を確認しながら段階的にゴムの強度を上げていきます。

生活リズムとの調和

ゴム交換のタイミングを食事や歯磨きの時間と合わせることで、習慣化させることも大切です。
新しいゴムに交換した直後は痛みが強くなりがちなので、就寝前に交換して睡眠中に痛みのピークを迎えるようにすると、日中の活動への影響を最小限に抑えることもできます。

継続のためのモチベーション管理

矯正は長期的な治療のため、モチベーション管理は欠かせません。
毎日行う治療ですから、治療効果を実感するために、あらゆる戦略を立てておくことをおすすめします。
定期的に自身の口元の写真を撮って歯並びが良くなっていく過程を記録しておくことで、治療効果を実感しやすくなります。
たとえ、変化が小さくても記録を取ることで違いが明確になれば、ヤル気も継続できるでしょう。

矯正のゴムかけを成功させて理想の歯並びを手に入れよう

歯 笑顔

矯正治療のゴムかけは、美しい歯並びと噛み合わせを実現するための重要な治療技です。
痛みが出たときは歯茎マッサージや鎮痛剤服用などで軽減できます。
また、症例に応じた適切なゴムの種類選択や1日20~22時間の装着継続が治療成功のカギになります。

 

博多矯正歯科KITTE博多院では、最初にカウンセリングを実施し、患者様一人ひとりに最適な治療プランをご提案しています。
ゴムかけでお困りの方も、これから矯正治療を検討されている方も、まずはお気軽にご相談くださいね。

 

理想の歯並びへの第一歩を一緒に踏み出しましょう!

博多矯正歯科ってどんなところ?

博多矯正歯科KITTE博多院

★博多駅直結!KITTE博多8階★
・裏側矯正専門医 グループ院累計症例数2万件
・カウンセリング数 年間4000件

 

日本成人矯正歯科学会認定医在籍!
平日20:30まで診療しておりますので、お仕事や学校帰りに通院する事も可能です。
また、矯正装置の種類も豊富で外科矯正も対応しておりますので、幅広い症例の治療が可能です。

 

矯正歯科選びに迷われている方はぜひ博多矯正歯科KITTE博多院へお越しください!

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