投稿日:2025.5.10
インビザラインってどんな治療法?直せない歯並びはある?治療前に知っておきたい基礎知識
「私の歯並びはインビザラインで治療できる?」と気になっていませんか?
結論からお伝えすると、インビザラインは対応できない症例もあります。その理由を事前に知っておくことで納得のいく治療につながりやすくなるでしょう。
こちらのページでは、インビザラインの基本知識や種類、治せない歯並びなどを分かりやすくまとめました。お悩みの方はぜひご参考ください。
目次
矯正治療のインビザラインとは?特徴や基本知識

マウスピース型の装置を使用して歯並びや噛み合わせを整える治療法を「マウスピース型矯正」といいます。インビザラインはマウスピース型矯正で使用する装置の一種で、世界各国で使われていて信頼度が高く、取り扱っている歯科医院が多いのが特徴です。
インビザラインの種類について
インビザラインは7種類のタイプに分けられ、それぞれ用途が異なります。歯科医院によって取り扱っているタイプは異なるため、気になる方は一度確認しておきましょう。当院では「コンプリヘンシブ」を使用しています。ほかのタイプとの違いは以下のとおりです。
コンプリヘンシブ (フル)
全体矯正用の装置で、治療期間の目安は1年半から3年程度です。
歯科医院で「インビザライン」と表現されるものの多くがこのタイプであり、取り扱いが1種類のみのところも少なくありません。全体の歯並びや噛み合わせの問題がある症例、複雑な症例にも対応できます。使用可能なマウスピースの枚数に制限がなく、理想的に仕上げやすいのも大きなポイントです。
インビザラインモデレート
全体矯正用の装置で、治療期間の目安は1年程度です。
使用可能なマウスピースの枚数は片顎26枚(両顎52枚)と制限があり、中等度の症例が対象となります。噛み合わせの改善も可能です。
ライト
全体矯正用の装置で、治療期間の目安は6か月から1年程度です。
使用可能なマウスピースの枚数は14枚で、軽度の症例が対象となります。噛み合わせのズレがあるケースでも場合によっては対応可能です。
エクスプレス
部分矯正用の装置で、矯正治療後の後戻り防止用としてもおすすめです。
使用可能なマウスピースの枚数は7枚で、前歯部にわずかなズレがみられる軽度の症例が対象となります。噛み合わせのズレがあるケースは対象外ですのでご注意ください。
治療期間の目安は3か月から6ヶ月程度です。
GO
部分矯正用の装置で、治療期間の目安は6ヶ月から1年程度です。
エクスプレスとの違いは治療範囲にあり、こちらは前歯部に加えて小臼歯も含まれます。
使用可能なマウスピースの枚数は最大20枚で、噛み合わせのズレがあるケースは対象外となる場合があります。
ティーン
全体矯正用の装置で、治療期間の目安は1年から3年程度です。
中学生や高校生といった10代を対象としており、歯や顎骨の成長期を考慮した作りが特徴です。使用可能なマウスピースの枚数は無制限で、噛み合わせの改善もできます。
ファースト
全体矯正用の装置で、治療期間の目安は1年半から2年程度です。
乳歯と永久歯が混合する時期のお子様を対象としており、顎骨の成長を促しながら歯並びを整えることを目的としています。
使用可能なマウスピースの枚数は無制限で、噛み合わせの改善もできます。
インビザラインで治せない歯並びはある?

インビザラインは、メーカーのなかでも信頼度が高く、かつ幅広い症例に対応しやすいのが強みですが、装置の作りがマウスピース型である以上ワイヤー矯正とくらべて劣る点がいくつか存在します。以下のケースでは選択できない可能性がありますので、気になる方は一度歯科医院で確認してみましょう。
重度で抜歯が必要なケース
重度の上顎前突(出っ歯)や下顎前突(受け口)、叢生などは、基本的に歯を並べるスペースが不足しているため、事前に抜歯を行うのが一般的です。抜歯をしてできたスペースを閉じるには歯を大きく動かす必要があり、マウスピース型矯正では不向きとされています。歯を真横に動かせるワイヤー矯正のほうがスペースをきれいに閉じやすく、治療もスムーズにすすむため「理想の仕上がりにしたい」「治療期間の延長を避けたい」という方はワイヤー矯正のほうが向いているといえるでしょう。
歯の圧下や引き上げが必要なケース
歯列に被せるタイプの装置を使用するため、歯の圧下や引き上げが必要なケースでは治療のすすみ具合が悪くなる可能性があります。噛み合わせが深い過蓋咬合や前歯部にすき間ができる開咬などがみられるケースでは、特定の歯の高さを変えやすいワイヤー矯正のほうがスムーズです。
骨格的な問題がみられるケース
歯列矯正は原因が「歯」にある場合にのみ有効であり、骨格に問題がみられるケースでは歯列矯正に加えて外科手術が必要になる可能性が高めです。骨格に問題があるにもかかわらず無理に歯列矯正だけで済まそうとすると、かえって治療前よりも状態が悪くなる可能性があるため注意しなくてはいけません。
外科手術が必要なケースでは、基本的に微調整を得意とするワイヤー矯正が選択されます。
インビザラインができるかどうかを調べる方法

適切な装置を決めるには、お口の状態を正しく把握するための精密検査が必要です。
精密検査では、お口の中やお顔の写真撮影、型取り、各種レントゲン検査などを行い、外科手術の必要性の有無や正確な治療期間、費用なども検査後に決定します。
精密検査をしたからといって、かならずしも治療にすすむ必要はありません。あくまで最終決断は患者様に行っていただきますので「とりあえずくわしい費用や治療期間が知りたい」という方にも精密検査はおすすめです。
インビザラインができない場合のおすすめの治療法は?

インビザラインができない場合はほかの治療法を選択することになりますが、歯並びの状態はもちろん何を重視するかによってもおすすめの治療法は異なります。治療法ごとの特徴やメリット・デメリットを正しく理解しておくことで、よりスムーズに治療がすすみやすくなるでしょう。
ワイヤー矯正(表側矯正)
歯の表面にブラケットとよばれる装置を貼り付けて、ワイヤーをとおして歯を動かす方法です。昔ながらの治療法ですが、歯を1本1本固定できるため微調整がしやすく、高さの変更も容易にできるのが特徴です。「幅広い症例に対応可能」「理想の仕上がりになりやすい」「治療期間の延長につながりにくい」といった点は大きなメリットといえるでしょう。
デメリットとして、歯の表面に固定式の装置が付くため人目につきやすい点が挙げられますが、最近では白や透明の目立ちにくい装置も増えてきています。
裏側矯正(舌側矯正)
ワイヤー矯正の一種で、歯の裏面に装置を貼り付けて歯を動かす方法です。正面から装置がほとんど見えないため外見のイメージを変えたくない方に向いています。
デメリットとして、装置が舌にあたることで発音や滑舌が悪くなる点が挙げられますが、一時的なケースが多く装置の感覚に慣れると戻る傾向にありますのでご安心ください。ただし、接客業や話すことがメインのお仕事をされている方は注意が必要です。
ハーフリンガル矯正
ワイヤー矯正の一種で、上顎を裏側矯正(舌側矯正)で、下顎を表側矯正で行う方法です。
両方の欠点を改良したもので、上下顎裏側矯正(舌側矯正)で行うより費用が安いという点も大きなメリットといえます。
裏側矯正(舌側矯正)を取り扱っている歯科医院でなければ受けられない可能性が高いため、気になる方は事前にご確認ください。
インビザラインで歯並びを整えたい方は当院までご相談を
マウスピース型矯正で取り扱う装置は、メーカーによって費用や仕上がりの良さが異なります。インビザラインは世界各国で使用されている信頼度の高いメーカーですが、すべての症例に対応できるというわけではなく、歯並びの状態によっては選択できない場合もありますのでその点は注意が必要です。当院では、目立ちにくい方法でワイヤー矯正も行っております。「インビザラインのことをもっとくわしく知りたい」「できるだけ目立ちにくい治療法で歯並びを整えたい」という方はぜひ一度ご相談ください。
※マウスピース型カスタムメイド歯科矯正装置は、日本では完成薬機法対象外の矯正装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となることがあります。
※矯正歯科治療は公的医療保険適用外の自費(自由)診療となります。
博多矯正歯科ってどんなところ?

★博多駅直結!KITTE博多8階★
・裏側矯正専門医 グループ院累計症例数2万件
・カウンセリング数 年間4000件
日本成人矯正歯科学会認定医在籍!
平日20:30まで診療しておりますので、お仕事や学校帰りに通院する事も可能です。
また、矯正装置の種類も豊富で外科矯正も対応しておりますので、幅広い症例の治療が可能です。
矯正歯科選びに迷われている方はぜひ博多矯正歯科KITTE博多院へお越しください!
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