こんにちは!博多矯正歯科です。
今日は正中線についてお話します。
みなさんは正中線をご存知ですか?
*正中線(セイチュウセン)とは
前歯の中心の線のことをいいます。左右1番の歯と歯の間にある線が、上下でぴったりと合って一直線に伸びている状態のことをいいます。
歯に凸凹があり上下の歯を噛み合わせた時に、正中線がぴったりと合わないということがよくあります。
中には『歯の並びは問題ないのに正中線だけが上下でずれている』というケースもあります。
では、なぜ正中線のズレは起こるのでしょうか?
*正中線のずれはなぜ起こる?
正常な噛み合わせでは基本的に、上下の歯の真ん中は一致し、歯並びは左右対象になるはずです。正中線がずれている時いくつかの可能性が考えられます。
〇歯の「大きさ」が左右で異なる
人の体は原則として左右対称で、右手と左手、右目と左目のように左右のパーツはほぼ同じ大きさです。しかし、中には例外的に左右の同じ歯でも大きさが異なることがあり、このサイズの差により、正中線がずれることがあります。
〇歯の並び方や噛み合わせによるズレ
八重歯や叢生(ソウセイ:歯が凸凹している状態)がある場合や、永久歯が生えてこないなどで歯の本数が左右で異なる場合、正中線がずれることがあります。
また、歯の並びに問題がなくても、奥歯の噛み合わせがずれている場合も正中線が合わなくなることがあります。
〇あごの骨が左右非対称
あごの骨が歪んだり曲がったりしている場合、上下左右のバランスが悪くなることがあります。遺伝的な原因で左右のあごの成長が異なることもあれば、「頬杖をつく」「片側ばかりで噛む」などのクセであごの骨格に影響を与えることもあります。
あごの骨は、歯が並ぶための大切な土台です。あごの骨が左右非対称になれば生える歯も左右非対称の位置になり、正中線がずれてしまう原因となります。
*正中線のズレは治療するべき?
上下で歯の真ん中がぴったりと合うのが理想的な歯並びですが人間の体は機械ではないので、ぴったり左右対称ということは少なく、若干のズレが生じていることもあります。
1ミリ、2ミリといったごくわずかなズレで、見た目やその他気になる症状がなければ積極的に治療をしなくても問題はないです。
また、歯列矯正をしても正中不一致で治療が完治する場合もあります。
歯列矯正の第一の目的は、【かみ合わせを整える】というところにあり正中の一致よりも噛みあわせを優先する為、お口の状態では正中が合わないケースもあります。
正中が多少ズレていても、奥歯の噛みあわせがきちんと整っていれば問題はありません。
ただ、正中線のずれが大きい場合には、不正歯列や不正咬合、あごの問題などがあります。
食べ物を十分に噛めない、言葉がきれいに発音できないなど、機能的に問題がある場合は歯列矯正をオススメいたします。
アゴがずれていることが原因の場合、矯正治療だけでは改善ができないため外科治療を併用するケースもあります。
*矯正での治療
正中を合わせる為にはエラスというゴム掛けをする必要があります。
ズレているほうと反対側の方へ動かすために手前から奥へゴムを掛けます。
またアンカースクリューを利用して正中を合わせる場合もありますので詳しくは検査をした後の診断でお話させて頂きます。
歯並びに悩みはあるけど本当に歯列矯正が必要なのか分からない…という方は、まずは当院の無料カウンセリングにお越しください!一緒