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投稿日:2024.7.10

【舌側矯正症例】上顎前歯の凹凸、開咬(オープンバイト)

こんにちは、博多矯正歯科です。
今回も実際の患者様の口腔内写真を使用させていただき、どのように歯列矯正が進められているのかご紹介していきます。
(※患者様には前もってお写真使用の許可をいただいております。)
お口の中のお写真など苦手な方はご遠慮ください。

<基本情報>

【主訴】歯並びの凸凹・かんだ時に上下の歯がかみ合わない
【診断】オープンバイト・叢生・左下第二大臼歯欠損
【年齢】21歳(初診時)
【装置】舌側矯正
【抜歯部位】左上親知らず(左上第三大臼歯)
【治療期間/定期的な調整回数】1年9か月/21回
【費用】¥1375000
【リスク・副作用】歯肉退縮・歯根吸収・疼痛・咬合の違和感・装置の不快感

<初診時所見>

症例

正面からの写真を見てみると軽度の開咬だと分かります。
開咬とは、臼歯をしっかり噛ませた状態で上下前歯のかみ合わせが浅く、隙間がある状態のことです。
別名「オープンバイト」とも呼ばれております。
開咬は不正咬合の一種で、本来前歯で食べ物を噛み切るのですがそれが出来ずお食事面に悪影響が出てしまいます。
開咬が強いと食べ物を噛み切ることがさらに難しく、胃腸など健康面にも影響が出る場合もあります。

 

また正面写真から分かることとして、主訴にもあるように上下前歯の叢生(歯並びの凹凸があること)が所見として見られます。
叢生は歯と歯の重なりによって細かいところまで歯ブラシの毛が届かず、虫歯になるリスクを高めます。
また、その影響で歯周病になる可能性も出てきます。

 

横からの口腔内写真でも、前歯部の開咬が分かります。
そもそも何故開咬になるのかと言いますと、幼少期の指しゃぶりや口呼吸、舌を前に押し出す癖あるいは、骨格(遺伝的)により下顎の成長に何かしらの悪影響で開咬になる場合があります。
幼少期からの癖というのは口腔内に反映されてくる可能性が高いため幼少期のうちに周囲の大人たちのご協力のもと治すことに努めましょう。

 

咬合面からの口腔内写真では左下第二大臼歯が生まれつき欠損している状態で、その奥の半埋伏の歯は親知らずです。
左下大臼歯が欠損している場合、どのようにして歯を動かしていくのかは次の治療計画にて詳しくお伝えしていきます。

<治療計画>

  • 装置:舌側矯正
    抜歯部位:矯正抜歯なし、左上親知らず抜歯

 

今回患者様のご希望で全体抜歯なし裏側矯正で歯列矯正をスタートしました。
矯正用の抜歯はないですが、左上の親知らずの抜歯を行いました。
親知らずの抜歯を行った理由としましては、奥歯のかみ合わせを調整するときにその親知らずが邪魔になるからです。

 

そして左下第二大臼歯欠損についてです。
初診時の口腔内写真から左下の一番奥にうっすら親知らずが顔を出している状態なのが見て分かります。
この親知らずを第二大臼歯と同様の位置まで持っていく治療計画に至りました。
患者様には他の歯より動きに時間がかかること、左奥歯の部分のみ表側にブラケットを装着すること、他の歯より少し圧下気味(下に沈み込んでいる状態)の仕上がりになる可能性があることをお伝えし、納得の上、治療を開始しました。

 

また今回矯正用抜歯がない為、歯を動かすスペースが限られてきます。
そこでもし歯を動かす隙間のゆとりがなくなった場合必要に応じてIPR(歯と歯の間を削り、意図的に隙間を作る方法)をして歯を動かすことも行う場合があることもご説明させていただきました。

 

また開咬のため、患者様のご協力が必要なエラス(ゴムかけ)も長い期間使用していただく可能性が出てきますとお伝えさせていただきました。
今回抜歯なしの裏側矯正のためTADs(矯正用アンカースクリュー)は必要なくブラケット装着からスタートです。

<治療開始時>

裏側矯正のブラケット装着は日にちを分けて上下装着していきます。

症例

まず下顎からブラケット装着です。
右下前から3番目の犬歯に装着されたブラケットは歯の重なりが大きく、通常のブラケットを装着できそうになかったためハーフブラケット(通常のブラケットより幅が細いブラケット)を装着しました。
また初めてブラケットを装着する際、下顎左右第二大臼歯にはブラケットは装着せず、少しワイヤーが太くなり、ブラケットにも慣れてきたら装着するようになりました。
(特に臼歯部の叢生がないため)

症例

日にちが変わって上顎のブラケット装着です。
上顎は下顎より前歯部の叢生が大きいため計3か所ハーフブラケットを装着しました。
また左上第二大臼歯のブラケットについているピンク色のゴムは、モジュールと呼ばれているものです。
ワイヤーをブラケットの奥ギリギリで曲げてカットしている状態でもなおワイヤーのちくちくを感じる方にモジュールを付けて痛みを軽減させています。

<ブラケット装着して半年経過>

症例

半年が経過したころの口腔内写真です。
前歯部の叢生がなくなり、きれいなアーチ状を描いた歯並びになってきています。

 

上下小臼歯部の表側にはボタン(透明な装置)が装着されており、このボタンを使用して患者様ご自身でエラス(ゴムかけ)を行っていただきました。
このエラスを使用していただく目的は咬み合わせの改善です。
エラスをしているところのかみ合わせがしっかり噛めていなかったためゴムの力で噛ませていく計画です。
エラスを使用するにあたっていくつか注意事項がございます。

  • 歯磨きとお食事中は外してもらう(それ以外は使用する)
  • 長時間の使用でしっかり効果が出てくるため出来る限り20時間以上使用する
  • 1日最低1回はゴムの交換を行う(ゴムの力が緩まるため)
  • 左右でエラスを行っている方は両方一緒に交換する

 

上記の注意事項を守って患者様ご協力のもとエラスをしていただきます。
また、左下第一大臼歯と親知らずにはブラケットが装着されております。
治療計画でご説明したように左下第二大臼歯がもともと欠損していて、その代わりとして左下の親知らずを第二大臼歯の位置に持っていくためブラケットを装着して動かしている段階です。
親知らずの舌側にブラケットを装着できそうになかったため左下の表側、臼歯部のみ部分的にブラケットを装着させてもらいました。
まだこの段階では親知らずが捻転しており通常のブラケットが装着できなかったためハーフブラケットを使用して少しずつ動かしていきました。

<ブラケット装着して1年半経過>

症例

写真を見て分かるように、開咬が随分改善されました。
この時期は微調整と言って最終段階の仕上げに入っています。
微調整は1歯1歯の角度や高さなどを、ワイヤーを曲げて調整していきます。

 

最近では隙間を閉じるところまでワイヤーで行い、1歯1歯を動かす微調整はマウスピースへ移行する症例が増えてきました。
マウスピースでの微調整が必要な際はこちらから患者様にご相談させていただきます。
自社作製のマウスピース矯正で治療を行うため、特に追加料金は発生しません。

 

またこのときエラスが半年経過の時と違う位置になっています。
この場合のエラスは歯の傾斜(前に傾斜している)を取るため、IPR(歯と歯の間に隙間を作る)を行い、それに伴い、エラスを写真の位置でしてもらうことで傾斜が取れる仕組みです。

<歯列矯正終了(約1年9か月)>

症例

約1年9か月の歯列矯正を終えることができました。
抜歯なしの歯列矯正でしたが、開咬であったことと左下の親知らずを第二大臼歯の位置に動かす計画により通常より少し時間はかかりましたが綺麗なアーチ状の歯並びにかみ合わせの位置関係も良好です。
左下の親知らずは診断の時にもお伝えしたように、少し圧下した状態での仕上がりになりました。

<まとめ>

今回は裏側矯正の症例でした。裏側矯正の最大のメリット「見えない矯正」。
近年、マスク生活が少しずつ解放されてゆき、歯並びや口元が気になる方も増えてきているのではないでしょうか。

 

歯列矯正を考えてはいるけどブラケットが表についているのは気になるし、マウスピースは目立ちにくいけど私生活のことを考えたら20時間以上マウスピースを装着するのが難しい…という方は裏側矯正がおすすめです。
ワイヤーという点でも歯が動きやすく早ければ3か月から半年のうちに歯並びがきれいになる実感を持てるようになります。
誰にも気づかれず歯列矯正を始めるチャンスです。

 

 

博多矯正歯科では無料カウンセリングを受け付けております。
歯列矯正を考えているけれど、どんな装置が自分のライフスタイルに合うのか、その他にも気になるところあればお気軽にご相談ください。
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