投稿日:2023.7.25
老化によって歯並びが悪くなるって本当!?
「以前は歯並びに自信があったのに、歳を重ねるにつれて段々悪くなってきた」とお悩みの方はいらっしゃいませんか?
実は歯並びや口元は、加齢によって少しずつ変化していくものなのです。
歳を取ってから歯並びが乱れてきてしまうことは、決して珍しいことではありません。
今回は、歯並びと老化の関係などについて詳しく解説していきます。
目次
口元は老化によってどう変わる?

私たちの身体には、加齢によって様々な変化が起こります。お口も同様です。
個人差はありますが、特に50歳代以降になると変化を感じやすい傾向にあるようです。
具体的に現れる症状としては、下記のようなものがあげられます。
①口元の変化
口元が前に出たり、出っ歯になるなどの変化が見られます。また、お顔のたるみも気になるようになるでしょう。
②歯並びが乱れる
歯には、真ん中に移動する性質があります。長い年月の中で歯は少しずつ移動し、前歯が押されて歯の並び方がガタガタになってしまうこともあります。
③噛み合わせが悪くなる
歯は使っているうちに、徐々に磨り減っていくものです。また色々な影響を受けて移動するため、ずっと同じ位置にあるわけではありません。これらの原因により、噛み合わせも変わっていきます。
④歯の間に隙間ができる
私たちの歯ぐきは、健康であっても加齢によって痩せるものです。歯ぐきが退縮するため、歯の間には隙間ができてきます。同時に、知覚過敏が生じることもあるでしょう。
同じく歯周病の場合にも歯ぐきが退縮しますが、加齢が原因のケースよりもさらに大きな隙間が生じる傾向にあります。
歳を取ると口元に変化が現れる原因は?

歳を重ねることで口元に変化が現れる原因には、次のようなものがあります。
①口元の筋力低下
お口の周りには色々な筋肉があり、噛む・飲み込むなどの動作はもちろん、会話や歯並びを維持するためにも使われています。
「ふと鏡を見ると、口角が下がっている」「食べ物が口からこぼれるようになった」
「うがいをする時に水が漏れてしまう」などといったお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
これらは全て、口元の筋肉の力が低下しているために起こるものです。既に心当たりがあるという方は、要注意です。早めの対策が必要かもしれません。
②舌癖(ぜつへき)
舌癖とは、前歯を舌で押すなどの舌にある癖のことをいいます。一度や二度行った程度では変化はありませんが、小さな力でも毎日続けて加わっていると影響を及ぼすものです。
やがて前歯が押し出され、出っ歯になってしまいます。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、舌の置き場所にも正しい位置というものがあります。「スポットポジション」と呼ばれるもので、通常は上顎の前歯の裏側の根元よりも少し上の辺りにあるのが理想です。今まで意識したことのない方は、ぜひ気に止めてみてくださいね。
③虫歯
虫歯が小さいうちは、しみたり痛んだりすることもないため「まだ大丈夫だろう」と治療を後回しにしてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、虫歯は徐々に進行していくものです。放って置いて治るものではありません。
最初は小さかった虫歯も、進行すれば歯に大きな穴が空きますし、歯が欠けてしまうことだってあります。このように歯の頭の部分が失われると、隣の歯や噛み合う歯が傾いたり移動したりする原因になります。
その結果、歯並び・噛み合わせの乱れや、歯の間に隙間が生じてしまうのです。
④歯周病
歯周病は、初期のうちは自覚症状がないため「サイレントキラー」とも呼ばれるほどご自分では気がつきにくい病気です。歯ぐきの炎症や歯磨き時の出血などがあっても痛みがないため、気に留めずに放置してしまう方も少なくありません。
治療せずにいると歯周病は少しずつ進行し、歯ぐきの退縮や歯の揺れ・口臭などが気になるようになります。やがて歯を支えている顎の骨が痩せてしまうと、歯が動いて歯並びも悪くなるでしょう。
⑤親知らず
親知らずがあっても、痛みや虫歯などの問題がなければ残しておくケースもあります。
しかし親知らずの生え方によっては、手前の歯を押してしまう可能性があるのです。手前の歯がさらに隣の歯を押し、隣の歯がその先の歯を押し…と連鎖して前歯も押されると、徐々に歯がガタガタした並びになることもあるのです。
⑥食いしばりや歯ぎしり
無意識のうちに行っていることの多い食いしばりや歯ぎしりですが、実は歯や顎の関節などには大きな負担がかかっています。就寝時に食いしばっている時の力は、100kg以上ともいわれているほどです。
食いしばりや歯ぎしりを長期間継続して行うと、歯が動く・擦り減る・欠けるなどといった事態を招く原因になります。このような変化は、歯の並び方にも影響を与えます。
どうしたらキレイな歯並びを維持できる?

「できるだけ長く、キレイな歯並びを保ちたい」とお考えの方は少なくないと思います。そのためには、次のような点を意識すると良いでしょう。
①定期検診に通う
定期的に歯科医院で定期検診を受けましょう。通院の間隔は、毎月~6ヶ月に1回など人それぞれです。
定期的にチェックを受けることで、必要なタイミングで治療を受けることができます。お口の健康を維持するために、ご自分のお口の状態に合ったペースで通うようにしてください。
②念入りなセルフケアの徹底
虫歯や歯周病を防ぐために、毎日のセルフケアに力を入れましょう。歯ブラシだけでは、歯と歯の歯垢を取り除くことは困難です。デンタルフロスや歯間ブラシなども併用して使うようにしましょう。
③口元の筋肉を鍛える
加齢とともに、口元の筋肉も衰えていきます。しかし身体の筋肉と同じように、トレーニングによって鍛えることが可能です。
歯並びが乱れてきたと感じたら?

もし歯の並び方に変化を感じたら、歯列矯正で整えるという方法が一般的です。
歯列矯正には、以下のような種類があります。
①ワイヤー矯正(表側矯正)
ブラケット装置というものを歯の表面につけ、そこにワイヤーを通して行います。ワイヤーが元に戻ろうとする力を用いて、歯並びを整えていくのです。様々な歯並びに対応できるという特徴があります。
②裏側矯正(舌側矯正)
ワイヤー矯正と似たような装置を、歯の裏側につけて行います。装置が見えにくいという点が大きな特徴です。見た目に配慮しながら、キレイな歯並びを手に入れたい方に適しているでしょう。
③マウスピース型矯正
透明の目立ちにくいマウスピースを使って歯を動かしていきます。他の方法とは異なり、装置を取り外すことが可能なため、歯磨きや食事にも影響がありません。ただし、適応できる歯並びは限られます。
上記のように、用いる装置の違いによって色々な矯正方法があります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、事前に良く理解した上でご自分に適したものを選択しましょう。
合わせてお口の周りの筋肉のトレーニングをするのも効果的です。
歯並びは何歳からでも整えられます

今回は、歯並びと老化の関係についてお話しました。
歯並びが悪くなってきたと感じても「歳だから仕方ない」「老化には抗えない」と諦めてしまった方もいるのではないでしょうか。
とはいえ、矯正治療に年齢制限はありませんので、何歳からでも始めることができます。
実際に、高齢になってから歯列矯正をされる患者様もいらっしゃるのです。
歯並びや口元にお悩みがある方は、ぜひ一度歯科医院で相談してみてくださいね。
博多矯正歯科では、歯並びのお悩みや歯列矯正についてのカウンセリングを実施しております。ご興味のある方は、どうぞ気軽にご利用ください。
ご予約は下記より承っております。
博多矯正歯科ってどんなところ?

★博多駅直結!KITTE博多8階★
・裏側矯正専門医 グループ院累計症例数2万件
・カウンセリング数 年間4000件
日本成人矯正歯科学会認定医在籍!
平日20:30まで診療しておりますので、お仕事や学校帰りに通院する事も可能です。
また、矯正装置の種類も豊富で外科矯正も対応しておりますので、幅広い症例の治療が可能です。
矯正歯科選びに迷われている方はぜひ博多矯正歯科KITTE博多院へお越しください!
☆SNSも随時更新中↓☆





治療ガイド