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投稿日:2024.5.4

歯列矯正をした後の後戻りとは?再矯正する人の特徴

こんにちは!博多矯正歯科です。
「過去に矯正治療をして綺麗になったはずの歯並びが最近また悪くなっている気がする、、」と不安を感じ、再矯正を希望される方は少なくありません。
今回は、そんな一度矯正治療をしたが後戻りしてしまった方の再矯正についてお話をしていきます!

再矯正を希望する理由

そもそも、費用と時間を多く要する矯正治療を一度終えた方が、再矯正を検討するのにはどういった経緯があるのでしょうか?再矯正を希望される方の主訴は主に3つあります。

①    後戻りしてしまった

再矯正を希望される方の多くはこの後戻りを理由に相談にいらっしゃいます。
矯正治療では治療終了後、後戻りを防止するために『保定期間』と呼ばれる期間に入ります。この期間は『保定装置』というマウスピースなどを1日20時間以上使用することで歯が後戻りするのを防ぎますが、この保定装置を使用していなかったり、使用時間が20時間に満たない場合はほぼ100%後戻りしてしまうと言っていいでしょう。

②    矯正治療を途中で中断してしまった

矯正治療にかかる期間には個人差がありますが、平均2~3年ほどの期間を要します。過去に遠方への引っ越しで通院できなくなったり、矯正治療による痛みや清掃不良によるストレスなど、様々な要因で治療を中断した方があらためて矯正治療を始めるというパターンもあります。矯正治療を途中でやめた場合は先述したように歯は後戻りしてしまうため、再度矯正を希望される方が多いです。

③    治療結果に満足していない

過去に矯正治療をしたものの思っていた仕上がりにならなかったり、審美的、機能的に治療結果に満足できなかったという理由で再矯正を希望される方もいらっしゃいます。

 

理想の仕上がりにするためにも、どこまで口元を下げたいか、あまり口元は下げたくない、などの希望がある場合は事前に担当医に相談していただくのをおすすめします。

後戻りした歯はリテーナー(保定装置)で元に戻せないの?

マウスピース矯正

リテーナーはあくまでも綺麗に並べた歯が動いてしまうのを防ぐための装置であり、歯をそこから更に動かすという役割はありません。
そのためリテーナーで後戻りを治すことはできませんが、しっかりと使用時間を守って着用していただくことで後戻りの進行を防ぐことは可能です。
治療終了直後からあまりにも歯が動いてしまっている場合はリテーナーが装着できなくなったり、装着することは可能でも痛みを伴うことがあります。あまりにも痛みが酷い、長期間続くときは無理に装着しようとせず、早めのご連絡をお願いします。

なぜ後戻りしてしまうのか

リテーナーの使用が不十分である場合はもちろん歯は動いてしまいます。しかし、後戻りの原因はそれだけではありません。

①    歯並びに影響する癖

舌癖

舌癖

『舌癖』とはその名の通り舌の悪習癖のことを言い、具体的には舌を前歯に押し付けたり、上下の歯と歯の間から舌を出す、といった行動を無意識に行ってしまうことを指します。
歯並びは歯の形態や顎の骨の大きさによって変化しますが、それだけでなく舌の力や唇、頬といった口の周りの筋肉の力からも大きく影響を受けます。

 

そのため、舌癖によって前歯が前方に押し出され結果として前歯の突出(出っ歯)や開咬(奥歯でかんだ際に上下の前歯がかみ合わない状態)を引き起こすことがあります。また舌癖は上記のような歯列不正を引き起こすだけでなく、矯正治療後の歯並びの後戻りにも深く関係しています。

 

せっかく矯正治療で前歯の突出を改善しても、日常的に舌で前歯を押し出すような力を加え続けていると余計な圧力の影響によって歯は後戻りしてしまいます。舌癖は日頃の意識やMFT(口腔筋機能療法)のようなお口周りのトレーニングによって改善することが可能なため、舌癖が強い方は矯正治療を始める前から少しでも舌癖を改善していくことで、治療期間の長期化の防止や治療後の後戻りを防ぐことができます。

吸指癖(指しゃぶり)

指しゃぶりは大体4歳までに卒業することが望ましいとされていますが、大人になってもその癖が抜けていない方は注意が必要です。
乳幼児(0~4歳)の指しゃぶりは精神を落ち着かせたり、安心感を得るための行為であり決

 

して悪いことではありません。しかし4歳頃から顔面や顎は大きく成長を始めます。この時期は特に影響を受けやすく、指しゃぶりによって歯が前に押し出されることで出っ歯や開咬、叢生(歯の凹凸)の原因に繋がります。

頬杖、寝相

頬杖 歯並び

頬杖や寝相も歯並びや顎の骨に悪影響を及ぼすことがあります。どちらの癖も無意識のうちにしてしまっている、という方が多いのではないでしょうか。
例えば、右手で頬杖をつくのが癖になっている方の場合頬杖をついている間は頭の重さが右側の顎に集中することになります。一瞬であれば大した力ではありませんが、これが習慣化していたり、無意識に長時間頬杖をついている場合は顎の骨に対して持続的に負荷がかかり続けることになるため、咬み合わせのずれや歯列不正を引き起こすだけでなく、顔面の歪みにも繋がるおそれがあるため注意が必要です。

 

また、普段から枕に顔を押し当てるようにしてうつ伏せや横向きの姿勢で寝ている方も、頬杖と同様に枕に押し当てられている側の顎骨や頬骨に余計な圧力がかかってしまうことによって歯並びの悪化や骨、顔面の歪みに繋がります。

 

頬杖や寝相など、日常の中の何気ない癖や姿勢も日々の積み重ねによって歯並びや骨に悪影響を及ぼす可能性があるため、小さなところから気を付けていくことが大切です。

リテーナーの使用が不十分、リテーナーの破損による後戻り

先述したように、保定期間はリテーナーを1日20時間以上使用していただく必要があります。当院では矯正治療をしていた期間+6か月の合計を保定期間としているため期間には個人差がありますが、約2年半~3年ほどの期間の方が多く、それ以降は日中のみ、夜間のみのように使用時間を短くしていただくという形になります。保定期間を過ぎれば歯を支えている骨(歯槽骨)も安定し、矯正治療終了直後に比べると後戻りのリスクは減りますが、絶対に後戻りしないということはありません。矯正治療後は半永久的にリテーナーを使用し続けていただくことが一番安心と言えるでしょう。

 

また、リテーナーを1日20時間以上しっかり使用できているという場合でもリテーナーに亀裂が入っていたり、割れてしまっているとその部分から歯が動いてしまい、隙間ができることがあります。これではリテーナーとしての役割を完全に果たせているとは言えません。そのためリテーナーに亀裂が入っていたり、2つに割れてしまったり、という場合は早急に作り直すことをおすすめします。

 

リテーナーは食事や歯磨きなど1日の中で何度も着脱を繰り返すものなので、着脱の仕方が良くないとすぐに亀裂が入ってしまうことがあります。1度亀裂が入ってしまうと最初は小さなものでもそこからどんどん亀裂が広がっていってしまうので、慎重に扱うことが大切です。外すときは奥歯の内側(舌側)から持ち上げるようにして外していただき、装着するときも無理にはめ込んだり、嚙んではめているとリテーナーに負担がかかってしまうので、指でしっかりと全体を押すようにしてはめることを意識されてみてください。

まとめ

再矯正は歯や歯槽骨にも負担になるとともに、1度目の矯正治療と比べるとできることが限られてしまうこともあります。また矯正自体時間も費用も多くかかるためできる限り1度で終わらせることが理想でしょう。

 

仕上がりに納得がいかなかったというような場合は再矯正を検討してみてもいいかもしれませんが、仕上がりに満足しているような場合は後戻りしてしまわないためにも、しっかりとリテーナーを使用し定期的なメンテナンスを行いましょう!

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