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ブログ

投稿日:2023.10.6

受け口とよだれの多さには関係ある?

こんにちは。福岡市博多区にある博多矯正歯科です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
受け口の方の中には、よだれが多くて悩んでいる人もいるのではないでしょうか。本記事では、「受け口とよだれの多さには関係ある?」をテーマによだれや受け口について解説します。

そもそもよだれ(唾液)って?

唾液

よだれ(唾液)は、日常生活の中で無意識に飲み込んでいるので、あまり意識することはないかもしれません。しかし、唾液には以下のような働きがあり、歯や体の健康には欠かせないものです。

 

  • お口の中の細菌や食べかすを洗い流す
  • 食べ物を飲み込みやすくする
  • 唾液の滑りで発音をスムーズにする
  • 唾液中のカルシウムやリンで歯の再石灰化を促す
  • お口の中を保湿する
  • 食べ物の味を感じやすくする
  • 唾液に含まれるアミラーゼがでんぷんを分解し、消化を助ける

唾液の分泌量

唾液の約99%は水分で、1日に1~1.5リットルが分泌されます。意外に多く、驚かれた方もいるのではないでしょうか。唾液はお口の中に常に2~3mlあると言われており、若い人の方が唾液の分泌量が多く、加齢や薬の副作用によっても量が減少することがあります。

唾液が分泌される場所

唾液はお口の中にある唾液腺から分泌されます。唾液腺には、耳下腺、顎下腺、舌下腺という3つの大きな唾液腺があり、それぞれが異なる特徴と役割があります。

耳下腺

耳下腺

エラの後ろ、耳の前下方に位置し、最も大きい唾液腺です。サラサラした唾液が分泌されるのが特徴で、食事の際に多く分泌されます。お口の中を洗浄し、酸性の状態から中性に調整する役割があります。また、食べ物を湿らせて飲み込みやすくする効果や、消化を助ける酵素が含まれています。

顎下腺

下あごの側面に位置し、耳下腺よりも小さい唾液腺です。サラサラした唾液とネバネバした唾液が混ざり合って分泌されます。抗菌作用のある物質が含まれており、細菌の増殖を抑える働きがあります。

舌下腺

舌の下に位置し、顎下腺に近い部分から分泌される唾液腺です。ネバネバした成分を多く含むのが特徴で、お口の中の保湿や粘膜が傷つくのを防ぎます。

 

これらの唾液腺は、食事や口が渇いたときに刺激を受け、唾液を分泌します。唾液はお口の健康維持や食物の消化を助け、口の乾燥を防ぐなど重要な役割があるのです。

受け口とよだれの多さの関係は?

受け口だからといって、よだれが多く分泌されることはありません。しかし、受け口の状態によっては唾液を飲み込む動作が難しくなることがあります。それにより、お口の中に唾液が溜まりやすくなり、外に流れ出ることが増えると、よだれが多くなったと感じることがあります。特に食事中や話すときに、よだれが多いと感じやすくなることが考えられます。

よだれが多くなる原因は?

受け口が直接よだれの多さには関係ありませんが、以下のような理由でよだれが多くなることがあります。

妊娠によるホルモンバランスの変化

「よだれつわり」として知られる症状で、妊娠中のホルモンバランスの変化が原因で唾液の分泌が増加することがあります。

加齢による嚥下能力の低下

嚥下(えんげ)とは飲み込む動作のことです。加齢により嚥下機能が低下すると、唾液が飲み込みにくくなるため、唾液が増えたように感じられることがあります。

風邪やアレルギーによるのどの腫れ

風邪を引いたときに、のどが痛くて飲食物が飲み込ないという経験をした方は多いのではないでしょうか。風邪やアレルギーによるのどの痛みや腫れが引き起こされると、痛みにより飲み込む動作が難しくなります。その結果、よだれが多くなったと感じることがあります。

自律神経の乱れ

唾液の分泌は自律神経によって調節されています。そのため、ストレスや疲れなどで自律神経が乱れると、唾液腺に正しい指令が送れず、唾液の分泌が多くなることがあります。

薬の副作用

うつ病や統合失調症などで処方される向精神薬の副作用には、唾液の分泌量が増えるものがあります。

受け口が起こすトラブル

受け口は、下あごが上あごよりも前に出ている状態です。噛み合わせが反対になっているため、以下のようなトラブルが引き起こされることがあります。

見た目へのコンプレックス

受け口は、への字口やしゃくれ、三日月顔といった顔の形に影響するため、見た目にコンプレックスを持ちやすいです。自分の顔の形に自信を持てなくなると、コミュニケーションに支障をきたすことがあります。

咀嚼機能の低下

上下の歯がきちんと噛み合わないため、咀嚼効率が悪くなることがあります。それにより消化不良や食べ過ぎを引き起こしてしまう場合もあります。また、十分に噛むことができないため、食べ物の栄養を効率よく摂取することが難しくなることも。

顎関節症のリスク

受け口の方は、顎関節に負担がかかりやすいため、顎関節症のリスクが高まります。顎関節症は、あごを動かす際に痛みを伴ったり、カクカクと音がするなどの症状が現れる疾患のことです。重症化すると日常生活に支障をきたすことがあるため、早めの対処が必要になります。

体の歪み

噛み合わせの悪さは、あごや頭、首の位置にも影響を及ぼします。それにより、全身のバランスが崩れ、体の歪みが生じることも。特に、長時間のデスクワークや立ち仕事をしている方は、歪みが蓄積されやすく、慢性的な疲れや肩こり、腰痛などの原因となることがあります。

受け口の治療方法

受け口 下顎前突

受け口は放置するとさまざまなトラブルを引き起こすため、早めに治すことをおすすめします。受け口の治療は原因や程度によって異なりますが、主に以下の治療方法があります。

歯列矯正

骨格に問題がなく、歯の生え方によって生じている受け口は、歯列矯正で改善が期待できます。歯列矯正は、大きく分けるとワイヤー矯正とマウスピース矯正があります。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正

ブラケットとワイヤーを歯につけて歯並びと噛み合わせを整える矯正方法です。多くの歯科医院で行っており、一般的な治療方法。歯の表面に装置をつける表側矯正と歯の裏側に装置をつける裏側矯正があります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正

薄くて透明なマウスピースを歯磨きと食事以外つけて、定期的に交換することで歯並びと噛み合わせを整える矯正方法です。ワイヤー矯正よりも痛みが少なく、目立ちにくいメリットがあります。ただ、適応範囲が限定されており、受け口の状態によっては対応できないことがあります。

小児矯正

受け口は、成長とともに症状が顕著になるため、早めに治療を受けるのが望ましいです。小児矯正では、あごの成長をコントロールする装置を用いて、受け口の改善を目指します。

外科矯正

重度の受け口の場合や、歯列矯正のみでの改善が難しい場合は、外科矯正が必要になります。外科矯正とは、あごの骨を切断し、適切な位置に調整する手術のことです。歯列矯正と併用する必要があります。

まとめ

受け口が直接唾液の多さと関係しているわけではありませんが、受け口の状態によっては唾液を飲み込む動作が難しくなり、多くなったと感じることがあります。しかし、受け口は見た目や咀嚼機能の低下、顎関節症のリスクなど、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があるため、早めの治療が望ましいです。

 

当院は、矯正治療専門の歯科医院です。軽度~重度の受け口の矯正治療に対応しています。カウンセリングは無料で実施していますので、受け口が気になる方はお気軽にご相談ください。

 

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