投稿日：2023.7.8

受け口とはどのようなことを言うの？

受け口とはどのようなお口元のことを指すのでしょうか？
詳しく解説いたします。

〜受け口とは？〜

受け口は、本来は噛み合わせた時に上顎が前に出ます。
通常下顎は、下顎より少し大きい上顎に覆われる形で上顎が少し前に出て下顎を覆っています。
ですが、受け口はその逆です。
噛み合わせた時に、下顎の方が上の歯に比べて前に出ている状態を指します。
また受け口には主に、2種類あります。

歯槽性の受け口

歯槽性の受け口とは、歯並びだけがよくない状態で噛み合わせた時に下の歯が上の歯より前に出てしまう歯並びのことです。

骨格性の受け口

骨格性の受け口とは、顎の骨ごと、骨格ごと受け口になっている状態です。
下顎の方が上顎より大きく発達している状態です。

〜受け口になるとどうなるの？〜

受け口になると、日常生活にさまざまな支障を感じることが出てきます。

口呼吸になる

受け口になると、お口を閉じることができないことが多いため、自然にしているとお口が開いてきてしまいます。
そうすると、口呼吸になってしまいます。
口呼吸の状態が長く続くと、歯肉炎と言って歯肉に炎症が起こりやすくなります。お口の中は常に唾液で潤っている状態が正常と言われています。唾液で潤っていることによってお口の中を健康な状態に保つことができます。
唾液が減ること、お口の中が乾燥することで虫歯が増える、歯周炎が進行して歯周病になる、口臭が出るなどの悪影響が出ます。

特定の歯に負担がかかる

受け口になると、噛み合わせが正常ではなくなります。
そうすることで、本来は奥歯などで均等に噛み合わせられるはずが、小数本で噛み合わせるなどして極端に力がかかる負担の大きい歯が出てきます。
それによって、歯が揺れる、歯が欠ける、歯が折れる、歯を支えている顎の骨を溶かすなど、負担がかかっている周囲の歯にも悪影響を及ぼします。

話しにくくなる

受け口によることで、滑舌が悪くなる場合が多いです。
発音をする際には、舌を上顎に当てるなどで舌を使って発音をする音もあります。その時に上手く発音ができず、滑舌が悪くなってしまい、会話がスムーズにいかないことや聞き取りにくいなどで、コミュニケーションが円滑にいかないことがあります。
そう言ったことが続くと、話すのが苦手になってしまうなど精神面でもよくない影響が生じます。

見た目を気にする

見た目を気にする年齢になると、受け口はコンプレックスに持つ方がとても多い印象です。
見た目を気にするだけでなく、心無い人から指摘されたなどで心を閉ざしてしまうというケースもよく聞きます。

〜受け口の治療方法は？〜

受け口には、治療方法は2通りあります。

歯列矯正

歯並びを矯正治療によって治療をすることです。
歯槽性の受け口の場合には、この歯列矯正だけの対応で受け口を治療することができるケースがほとんどです。
骨格性の受け口の場合には、矯正治療を行なって歯並びを顎の本来の位置に美しく整えただけでは、治療が完全とは言えません。
その辺りを見極めるのには、症例数が豊富な歯科医院で、精密な検査や診断が必要です。

外科手術＋歯列矯正

骨格性の受け口の場合には、歯列矯正だけでは治療が完了することは難しい場合がほとんどです。
そう言った場合には、外科手術の顎の骨切りを行い、骨格ごと矯正治療を行う方法があります。

〜まとめ〜

いかがでしたか？受け口についてご理解いただけたと思います。
受け口かもしれない、受け口の治療に興味があり、相談したいとお考えの方はぜひ当院へご相談ください。