舌側矯正治療中、食べてはいけない物はありますか?

飲食時の基本的な注意点

舌側矯正は基本として食事の制限はありません。ただし矯正装置が外れる原因となったり、治療中の痛みを増してしまう可能性がある食べものがあるので注意が必要です。

水分補給で気をつけること

夏場やスポーツ時の熱中症対策に正しい水分補給は欠かせませんが、舌側矯正では飲みものの制限は特にありません。ただし糖分を含むものや繊維質をともなう飲みものには注意が必要です。

1糖分や繊維質を含む飲みもの

流行のフレッシュジュースや野菜スムージーは栄養素が豊富に含まれ健康的ですが、スムージーなどには果物や野菜の繊維質も多く含まれ、歯と装置の間に入ってしまうことがあるのでご注意ください。

2着色の可能性がある飲みもの

コーヒーや紅茶の色素は歯の移動をサポートするゴムなどの着色の原因となります。無糖のものであれば虫歯の心配はありませんが、色がついて目立ってしまう可能性があるのでご注意ください。

3冷たい飲みもの

特に夏場はひんやりと冷たい飲みものが美味しく感じられますが、患者さんによっては歯が染みることがあります。これは歯の移動で歯ぐきや神経が敏感になっているためです。

4歯みがきを忘れずに

舌側矯正の治療中に飲みものの制限はありません。いつも通り飲食の後に忘れずにすぐ歯磨きをしましょう。特に糖分や繊維質の多い飲みものを召し上がった時は注意しましょう。

食事で気をつけること

舌側矯正は歯の裏側に装置が固定されているので目立ちにくい反面、食べものが挟まって取りづらいことがあります。ちょっとした食事の工夫をすることで快適な矯正治療に繋がります。

1粘性のある食べもの

餅やガムなど粘り気がある食べものは控えた方が良い食事です。舌側矯正装置に引っかかると取りづらく、無理に取ろうとすると装置が外れてしまうことがありますのでご注意ください。

2固い食べもの

フランスパンやお煎餅などクリスピーな食べものも控えた方が良い食事です。また見逃されがちなのがリンゴなどの果物。こうしたものは小さくして奥歯でゆっくりと噛むことをお勧めしています。

3歯みがきを忘れずに

裏側矯正の装置は食べかすが見えないことが多いので、虫歯を予防するためにも食事の後は忘れずにすぐ歯磨きをしましょう。

矯正中の痛みと食事

ワイヤー矯正は歯の移動をコントロールしやすく、矯正期間が短くなるメリットはありますが、矯正の開始直後やメンテナンス後に痛みを感じることがあります。その場合は痛み止めの処方をうけたり、食事に関しては柔らかいものを選択するなど、医者や歯科衛生士と相談のうえバランスの良い食事を心がけてください。