こんにちは、博多矯正歯科・歯科衛生士の山田です。

本日は前回お話をした、軟組織内に生じる嚢胞についてお話をしていきます。

→前回のお話

軟組織に生じる嚢胞は6つあります。

①粘液嚢胞

→粘液嚢胞とは、

口の中の粘膜には小唾液腺という、唾液(粘液)を作り、粘膜を保護する器官があります。これら唾液腺 のパイプがふさがってしまい、唾液がうまく出ていかず、隙間に漏れだした粘液が貯まってくると、

粘膜が盛り上がったように見えます。これを粘液嚢胞といいます。

若い年齢でよく発生し、下くちびるの内側や舌の裏によくみられます。一般的に痛みはありません。原因 の多くは誤って下くちびるやほほを噛んだり、

歯ブラシやかたい食べ物などで口の中を傷つけたりしてできます。思い当たる場合は粘膜を傷つけないように気をつけてください。大きさは直径 1cm 程度にまで大きくなります。

つぶれて小さくなることもありますが、表面の傷が治るとまた唾液が貯まり、腫脹を繰り返すことがあります。腫脹部に歯が当たりやすい方はその傾向が特に強いようです。

また、小さなお子さんは気にして常に触ったり、噛んだりして、なかなか小さくならないことがよくあります。何度も腫脹消退を繰り返すと、粘膜と唾液を貯留している組織がくっつき、

以前より固く大きくなる場合もあります。治療法としては、経過観察か摘出術です。

②ガマ種(ラヌーラ)

→口底部に生じた大きな粘液嚢胞です。

顎下型がま腫の場合は嚢胞がかなり大きくならないと皮膚の膨らみが分からず、顎舌骨筋の前方または後方、まれに筋肉の隙間から嚢胞がでてくることではじめて外見的に分かるようになる場合があります。ガマ腫は女性に多く、頻度は男性の3倍ほどと言われております。

治療法としては、通常はまず開窓療法という嚢胞を切開して唾液を外に出す治療を行います。しかし再発することが多いため、何度も再発を繰り返す場合には舌下腺をガマ腫ごと摘出する手術が行われます。

③類皮嚢胞、類表皮嚢胞

→ 類皮・類表皮嚢胞は、先天的には胎生期の迷入外胚葉組織、後天的には炎症や外傷などにより迷入した上皮組織に由来すると考えられている軟組織由来嚢胞です。

組織学的には、表皮様の角化重層扁平上皮によって裏装された嚢胞であり、嚢胞壁に皮膚付属器(脂腺、汗腺、毛包など)を有するものを類皮嚢胞、ないものを類表皮嚢胞といいます。

④鼻歯槽嚢胞

→上顎突起、球状突起、外側鼻突起の癒合部に発生する嚢胞。鼻翼の基部によく見られます。エックス線写真では映りません。

20〜40代女性に多いといわれます。

⑤鰓嚢胞

→胎生期の鰓弓の残遺物に由来する嚢胞です。胸鎖乳突筋前方に好発されるといわれています。

悪性の場合は治療が必要です。

 

難しい言葉が多く、分かりにくいところもあったかと思いますが、口腔内には様々な疾患が隠れているということがお分かりいただけたかと思います。

口内炎や骨隆起など体に害のないものだといいですが、そうでないものもたくさんあります。

日ごろから定期健診で歯科に通院していると、早期発見にもつながりますので

お口のお掃除も兼ねて半年に1回は通院されることをおすすめいたします。