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ブログ

投稿日:2022.7.13

電動歯ブラシ・音波歯ブラシ・超音波歯ブラシの違い

こんにちは、博多矯正歯科・歯科衛生士の山田です。

本日は口腔清掃用具についてお話をします。

 

口腔清掃用具とは様々なものがあります。今回は電動歯ブラシについてです。

みなさん電動歯ブラシを使用したことはありますか?

電動歯ブラシとは1種類ではなく、3種類あります。これからその種類についてお話をします。

電動歯ブラシ

電動歯ブラシ

【電動歯ブラシの動き方と振動数】

毛が振動または回転、1,000〜3,000回/分になります

 

【特徴】

1分間で2500~7000回ほど動きます。高速で歯垢(プラーク)除去を行うことができます。毛先が歯の表面に触れて汚れを落とすので、手を動かさなくていいというメリットがあります。通常の歯ブラシで歯面の汚れを落とす場合と比べて、電動歯ブラシは清掃効果が高いといわれています。

 

【使用方法】

あて方は基本的に手用と同じです

ヘッドの丸い反復回転する機種は一歯ずつおこないます

口腔内に入れてからスイッチON/OFFをいれます

 

【デメリット】

歯茎を傷つける可能性がある

比較的高価

 

音波歯ブラシ

【音波ブラシの動き方と振動数】

毛先が微振動、200〜300HZ

 

【特徴】

音波のエネルギーによって歯垢(プラーク)を破壊します。

また、歯ブラシの毛先が接していない範囲2mmの部分まで汚れを落とし、口腔内のバイオフィルムを破壊します。

バイオフィルムとは微生物の集合体のことです。

例えば、台所や風呂場の排水口や川底の石にヌルヌルとした膜ができることもあります、あれがバイオフィルムです。

音波歯ブラシではそういった膜のようなものを除去できます。

ですが、音波ブラシでは不溶性グルカンの破壊まではできません。

不溶性グルカンとは、歯に菌を付けやすくしたり、抗菌剤等から菌を守る働きを持っているものです。

 

【使用方法】

歯面に毛先が触れる程度、湿ってないと音波の効果がでません

 

【デメリット】

重い、使い方によっては歯や歯肉を傷つけます

振動が大きく、磨いた後に口唇に痺れが残る感じがします

音が大きい

 

超音波ブラシ

【超音波ブラシの動き方と振動数】

毛先が微振動する、160MHz

 

【特徴】

超音波によって歯垢(プラーク)と歯の結合力を弱める。歯肉などの傷の治癒を早めます。

そして、さきほどでた不溶性グルカンまで破壊します。

歯ブラシの毛が振動する幅が、他のタイプの電動歯ブラシよりも細かいため、振動はほとんど感じません。

 

【使用方法】

手用歯ブラシと同じ動かし方

歯ブラシがしっかりと歯面にあたらないと清掃効果がありません。

 

【デメリット】

本体・替えブラシが高価です

 

 

 

 

続いて、口腔清掃用具を使用する際に疑問に思う点をいくつか、あげていきます。

Q1:研磨剤を使用したほうがいいのか?

A1:使っても使わなくてもどちらでも構いません。ですが、研磨剤の入りのものだと歯が傷つくことがあるので、研磨剤の入ってないものでしたら大丈夫です。歯ブラシの振動で研磨剤が飛び散る場合があるので、つける量を少なめにして、毛先を歯に当ててからスイッチを入れるようにしましょう。

Q2:手用歯ブラシよりも優れているのか?

A2:どちらが優れているということはありません。

音波歯ブラシ等を使っても使い方が誤っていたりすると十分に汚れを取り除くことはできません。

Q3:どんな人に向いているのか?

A3:どなたでも使うことは可能です。

音波歯ブラシ等は、ハンドル部分が手用歯ブラシに比べて太く、握りやすくなってるので高齢の方や障害やケガで手を動かしにくい方でも使いやすいと考えています。

矯正治療や歯科インプラント手術を受けた方など、通常よりも慎重に歯磨きをする方などに適しています。

 

 

 

みなさんいかがでしたか?

電動歯ブラシ・音波歯ブラシ・超音波歯ブラシ

3種類のちがいについてご理解いただけたでしょうか。

種類により効果・値段が違うのでご購入される際には調べた上でご購入されてください!

以上口腔清掃用具についてでした。