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ブログ

投稿日:2021.12.4

できてしまったブラックトライアングルは治せる?原因や治療方法を解説

こんにちは。博多矯正歯科 KITTE博多院です。
いつも当医院のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
矯正治療のリスクとして「ブラックトライアングル」の出現が挙げられます。これは、歯を歯ぐきの間にできる隙間のことで、見た目に影響を与えてしまうことも。今回は、このブラックトライアングルの原因や治療方法などについて解説します。

ブラックトライアングルとは?

ブラックトライアングル

ブラックトライアングルとは、歯と歯の間にできる隙間のことです。黒い三角形のような影になることから「ブラックトライアングル」や「ダークトライアングル」とも呼ばれています。
奥歯は四角形に近い形をしているため、ブラックトライアングルは起こりにくいですが、前歯は逆三角形に近いため起こりやすいです。また、1度できてしまったブラックトライアングルは自然に治ることはありません。

ブラックトライアングルの原因

ブラックトライアングルの主な原因は、歯ぐきが下がった状態のことを指す「歯肉退縮(しにくたいしゅく)」によるものです。歯肉退縮は、歯ぐきの高さが歯の頭と歯の根っこの境目よりも低くなった状態で、以下のようなことで生じます。

歯周病

歯周病

歯周病は、歯垢の中の細菌によって歯ぐきに炎症を引き起こす病気のことです。進行すると歯を支える骨が溶けてしまい、適切な治療を受けないで放置すると歯が揺れ動いて抜け落ちてしまうことも。歯周病が進行することによって歯肉退縮を生じることもありますが、歯周病治療によって歯ぐきが引き締まるとブラックトライアングルが出現することがあります。

歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりは、歯ぐきにダメージを与えてしまい歯肉退縮の原因になります。朝起きたときにあごが疲れている、冷たいものを摂取すると歯がしみるといった症状がある場合は、歯ぎしりや食いしばりをしている可能性があります。
就寝時に装着するナイトガードで歯や歯ぐきへのダメージを抑えられるので、歯ぎしりや食いしばりをしているかもという方は、まずは歯科医師に相談してみましょう。

力強いブラッシング

ブラッシング 歯磨き

しっかりと汚れを落としたいがために、ゴシゴシと磨いている方も多いのではないでしょうか。力強いブラッシングは、汚れをしっかりと落とせていないどころか歯ぐきにダメージを与えてしまい、歯肉退縮を引き起こしてしまいます。歯磨きの際はやわらかい毛先のものを選び、やさしく小刻みに動かしましょう。

加齢

加齢とともに代謝が低下し、歯を支える骨や歯ぐきが下がると、ブラックトライアングルが出現することがあります。

遺伝・体質

歯の形が三角形に近い方、歯を支える骨や歯ぐきがもともと薄い方は、ブラックトライアングルが出現しやすい傾向にあります。

矯正治療

大人の矯正治療では、以下の理由でブラックトライアングルが出現するリスクがあります。

骨の再生が追いつかないため

歯に弱い力を継続的に加えると、歯を支える骨が吸収され、新たに骨が再生されます。矯正治療ではこの仕組みを利用して歯を少しずつ動かしていきますが、強い矯正力を加えると骨の再生が追いつかず、歯肉退縮を起こしブラックトライアングルが出現します。

歯ぐきの炎症が改善されたため

大人の矯正治療は、歯周病に罹患していることも多いです。歯並びが改善されることによって歯ブラシが届きやすくなると、歯ぐきの炎症がおさまり、引き締まってブラックトライアングルが出現することもあります。

歯を支える骨が不足していた歯が並んだため

もともと歯を支える骨が不足しており、ガタガタの状態であった歯並びが並ぶと、歯と歯ぐきの隙間が目立つようになります。また、歯を支える骨が正常であっても重なり合っていた歯が並ぶと、歯と歯の間隔が正常になり、ブラックトライアングルが出現したように見えることがあります。

ブラックトライアングルが及ぼす悪影響

ブラックトライアングルが出現すると、見た目に影響を与えるだけではありません。以下のような悪影響を及ぼす可能性があります。

見た目の問題

ブラックトライアングルは、黒い影として現れるため、見た目に影響を及ぼしてしまいます。そのため、歯並びがきれいに整っていても、ブラックトライアングルが出現した場合、新たな悩みの種にもなります。

食べ物が詰まりやすい

歯と歯の間に大きな隙間ができるため、食べ物が詰まりやすくなったり、歯ブラシが届きにくくなったりします。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高くなることも。歯間ブラシが必要になるため、ケアが面倒に感じることも少なくありません。

発音に影響を及ぼす

ブラックトライアングルの隙間が大きい場合は、隙間から空気が漏れて発音に影響を及ぼす可能性があります。特に、サ行は上下の前歯の間に息を出すようにして発音します。そのため、大きなブラックトライアングルが出現するとうまく発音できないことがあるのです。

ブラックトライアングルの治療方法

ブラックトライアングルの治療にはさまざまな方法があります。ここでは、ブラックトライアングルの主な治療方法を4つ紹介します。

正しいブラッシング

1~2mm程度のブラックトライアングルで若年層の方は、正しいブラッシングやマッサージで改善される可能性があります。
また、SSSサイズの極細の歯間ブラシを使い、週1回ケアすることで改善が期待できます。ただし、やり方を間違ってしまうとブラックトライアングルが広がる可能性があります。正しいブラッシング方法を身につけるためにも、まずは歯科医師・歯科衛生士に相談しましょう。

ダイレクトボンディング

ダイレクトボンディングとは、白い樹脂の詰め物のことです。小さなむし歯治療でよく用いられますが、ブラックトライアングルの治療にも用いられることがあります。一回の処置で隙間を埋めることが可能です。ただし、歯をほんの少し削る必要があり、詰め物と自分の歯との間に段差ができ、むし歯になりやすいデメリットがあります。

IPR

IPR

IPRとは、歯と歯の間をヤスリなどの器具で削り、歯の大きさや形を修正する処置です。ディスキングやストリッピングとも呼ばれています。
主な目的は矯正治療に必要なスペースを作り出すことですが、矯正によって生じた歯の間隔を閉じるためにも行われます。
ただし、IPRで削れる範囲には限界があり、大きなブラックトライアングルが生じた場合は、IPRのみでは対処が困難なことがあります。

ヒアルロン酸注入

ヒアルロン酸は、シワの改善など美容整形で用いられているためご存じの方も多いのではないでしょうか。
ヒアルロン酸は、肌に潤いを与える物質でもともと皮膚や歯ぐきなど、体の中に多く含まれています。しかし、加齢とともに体内にあるヒアルロン酸は減少していきます。加齢による歯ぐきの減少により出現したブラックトライアングルは、ヒアルロン酸で隙間をある程度埋めることが可能です。

まとめ

ブラックトライアングルが出現する原因は、さまざまです。当院では矯正治療の患者様にのみIPRの処置を行っておりますので、ご理解お願い致します。
歯並びが気になるけど、ブラックトライアングルができるのは避けたいなど、不安な方は治療開始前に無料カウンセリングや診断の際にご相談ください。丁寧にヒアリングを行い、リスクや治療方法などわかりやすくご説明させていただきます。

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