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投稿日:2022.6.1

歯の表面や隙間がざらざらする原因とは?

みなさま、こんにちは!福岡市博多区にある博多矯正歯科の歯科衛生士山田です。
6月4日は『虫歯予防デー』、6月4日〜10日は『歯と口の健康週間』です。
歯と口の健康週間は、できるだけ多くの方に歯と口の健康に関する正しい知識を発信する活動を実施しています。
「歯科疾患の予防習慣の定着」と「虫歯や歯周病の早期発見及び早期治療」を徹底することにより歯の寿命を延ばし、健康の保持増進を目的としています。
今回は『歯と口の健康週間』が近いことを踏まえ、予防に関する情報をお届けします。
毎日食後に歯磨きをしているのに、「舌で触ると歯の表面がザラザラして気になる」ということはないでしょうか?
歯の表面のザラつきは、そのままにしておくと口臭や歯周病などの口内環境の悪化を招くことがあるかもしれません。

歯がザラザラする7つの原因

歯石

歯の表面や隙間がザラザラする原因は、大きく7つの原因があります。
正しく原因を理解することで、予防や改善の対策もしやすくなります。

原因1:歯に歯垢が溜まっている

歯の表面に溜まる歯垢(しこう)は、歯がザラザラしやすい原因になります。
歯垢はプラークとも呼ばれ、白色や、黄色で粘着性があり、歯に付着します。
この歯垢の正体は細菌と細菌の代謝物の塊です。
1gの歯垢の中に約1,000億個以上の細菌が存在しているといわれています。
実際に顕微鏡で歯垢を拡大すると細菌が動いている姿を確認する事ができます。
歯磨きをした直後は、歯の表面がツルツルになっているのに、時間が経つとザラザラしている感覚がある場合は、原因が歯垢である可能性が高いです。

原因2:歯に歯石が沈着している

歯垢が石灰化して固まると歯石になり、歯石の表面はザラザラとした舌触りです。
特に、唾液腺が近い下の前歯の内側は、歯垢が石灰化しやすく毎日丁寧に歯磨きをしても、知らず知らずのうちに歯石が沈着してしまいます。
歯石は石のように固く歯に張り付くため、歯磨きで取ることができません。
歯石は軽石のように小さな穴が開いているため、歯石の中に細菌が増えやすくなります。

原因3:歯にヤニやステインやが付いている

タバコのヤニや、茶渋などの食べ物や飲み物の色の沈着(ステイン)も舌感を悪くします。
色素沈着は歯磨きやうがいで除去することが難しく、歯科医院の機械でクリーニングすることができます。歯の裏側などに付きやすく、歯自体の黄ばみになることもあります。

原因4:歯の表面に傷がついている

毎日の歯磨きの仕方によっては歯に傷をつけてしまうことがあります。
研磨剤がたくさん入っている歯磨き粉を使うことや、強いブラッシング圧で歯磨きをすると、表層のエナメル質を摩耗させ、傷つけてしまいます。
特に電動歯ブラシなどは、歯磨き粉の研磨剤やブラッシング圧には注意が必要です。
また、睡眠時や無意識での食いしばりや、歯ぎしりも、歯をすり減らしてしまうことがあります。

原因5:初期むし歯の症状

初期のむし歯は痛みがなく、色も茶色や黒ではなく、白濁して白色であることから見た目ではわかりにくいですが、虫歯菌が歯のエナメル質を溶かすため、ザラザラした舌の感触で気がつくことがあります。

原因6:歯が欠けている

噛み合わせが悪い場合や、歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、一部の歯に負担がかかりやすく、歯が欠けることがあります。
また、硬い物を噛むことでも歯が欠けてしまうことがあります。
失活歯(神経が死んでいる歯)は特に欠けやすく、欠けた部分はザラザラとして、そのままにしておくと汚れがたまり、口内環境が悪化しやすくなります。

原因7:酸蝕症

歯がザラザラする原因に、酸性の食べ物や飲み物を摂ることで、歯の表面が溶けてしまう「酸蝕症(さんしょくしょう)」の場合があります。
炭酸飲料や柑橘系やクエン酸を多く含む飲み物を日常的に多く摂取することで、歯の表面が溶ける症状を「酸蝕症」と言います。
虫歯はプラーク(虫歯菌)の集まる不潔領域で起こりますが、酸蝕症は酸性の食べ物や飲み物が触れた場所で起こります。

歯のザラザラを予防・改善する方法

クリーニング 歯

歯がザラザラする7つの原因を踏まえて、予防、改善方法をご紹介します。

①毎日の歯磨きでプラークコントロールする

歯の表面のザラザラを解消する方法として、毎日できるセルフケアが、歯磨きです。
歯垢はネバネバとして粘着性があるため、うがいでは取り除くことができません。適切な歯磨きをすることで物理的に取り除くことができます。
歯科医院では歯垢の残った部分を確認する方法として歯を赤く染め出し、プラーク指数を出します。プラーク指数20%以下がよく磨けていると判断されます。
特に、歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、奥歯、前歯の裏側などは歯垢が残りやすく、歯磨きが行き届きにくい場所なので注意して磨くようにしましょう。
自分自身の歯垢が残りやすい場所を把握して、歯間ブラシや、フロス、小さめの歯ブラシなどの道具を使うとセルフケアの効率がさらに向上します。

②食事で予防できること

ダラダラ長時間食べていると、口の中のphバランスが酸性に傾きやすく、歯垢も付着しやすくなります。
柑橘類やお酢、炭酸飲料などの酸性のものは取りすぎないようにする方が良いですが、酸性のものを取りすぎた時はうがいをこまめにして、中和するようにしましょう。
唾液にはphを中和する緩衝作用や汚れを洗い流す自浄作用などの効果があるので、よく噛んで食事するようにしましょう。ひとくちに30回以上噛むと唾液が多く分泌されて予防に効果的です。

③歯に傷をつけないために気をつけること

歯を磨くときに力を入れすぎることや、研磨剤が多く入った歯磨き粉を長期間使用すると、歯の表面に傷をつけてしまうことがあります。
歯磨き粉の研磨剤は、できれば無配合と記載されているものを選ぶのがおすすめです。
また、ブラシ圧が強いと歯ぐきを退縮させてしまうこともあります。
適切な歯ブラシ圧は100g〜200g程度です。歯ブラシを歯に当てた時に毛先が広がらない強さで磨くようにしましょう。
歯ブラシの持ち方をペンを持つような持ち方にすると、力加減を軽くすることができます。
また、フッ素配合の歯磨き粉や洗口剤を使うことで歯の細かい傷を修復する再石灰化を促すことができます。

③歯科医院で受けるプロフェッショナルケア

歯磨きで取り除くことができない歯垢や歯石は、歯科医院でPMTCやスケーリングなどのプロフェッショナルケアで除去することができます。
歯石が沈着すると、歯磨きをしてもザラザラする舌の感触が取れません。
歯石にはプラークが付着しやすいため、虫歯や歯肉炎、歯周病に罹患しやすくなります。歯科医院でのプロフェッショナルケアで定期的に硬くなった歯垢や歯石を除去するようにしましょう。
歯科医院では、歯のクリーニングはもちろん、定期的なメンテナンスや歯磨き指導もしています。
お口の中は人それぞれ状態が違うので、歯科医院で検診を受けることで、専門的な視点で口腔ケアのアドバイスを受けることができます。
また、歯科検診を受けることで、自分では気づいていない初期の虫歯や、欠けている部分を早期発見、早期治療することもできます。

まとめ

歯のザラザラ感が気になる時は、毎日のセルフケアで予防することも大切ですが、歯石や虫歯などが原因になっている場合は歯磨きでは解決できません。
また、歯並びが原因でセルフケアが難しくなることもあります。
原因によってはセルフケアだけで歯がザラザラする原因を取り除くことができない場合もあるため、歯科医院での検診を受けることや、定期的にプロフェッショナルケアを受けることがおすすめです。
些細なことに感じることかもしれませんが、歯がザラザラすることはお口のトラブルの可能性があるかもしれません。
歯磨きを丁寧にしても歯のザラつきが気になる時は、歯科医院でチェックするようにしましょう。
当院では歯科検診や定期的なメンテナンスのご相談も承っています。
ぜひお気軽にご相談ください。

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