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投稿日:2025.6.7

食いしばりと歯並びの悪さは関係しますか?歯列矯正で改善!

食いしばりと歯並びの悪さには、密接な関係があることをご存じでしょうか。すべての食いしばりが歯並びの悪さに起因しているわけではなく、また、矯正治療を行えば必ずしも食いしばりが改善するわけではありませんが、食いしばりはその程度によっては歯並びを悪化させる原因の一つとなり、反対にもともとの歯並びの悪さが食いしばりを助長するという双方向の関係も存在します。
そこで本記事ではこの関係性をはじめ、食いしばりの原因や矯正治療による改善の可能性について詳しく解説します。

食いしばりとは?

歯ぎしり

食いしばりは「ブラキシズム」ともいい、日中や夜間、無意識に上下の歯を強く接触させる癖のことを指します。夜間に発生するものは「睡眠時ブラキシズム」、日中のものは「覚醒時ブラキシズム」と呼ばれており、原因として挙げられるのはストレスや緊張状態、集中時の癖、噛み合わせの不具合、睡眠障害などです。

なんと、成人の約7割が何らかの形でこの食いしばりを経験しており、そのうち半数以上は自覚がないとされています。この食いしばりによって、歯にかかる負荷は通常の咀嚼時の数倍に達することがあり、長期間にわたり継続することで歯並びにも悪影響を及ぼすとされています。

歯並びが悪いと食いしばりが起きやすい?

痛み

一方で、歯並びの悪さが原因で食いしばりが起こる場合も少なくありません。たとえば、上下の歯の接触面が一部のみで限定的である場合、咀嚼効率が低下し顎の筋肉が過剰に緊張するようになります。その結果、無意識に噛みしめる癖がつきやすくなるのです。

また、歯列の不正により下顎の位置が不安定になると、日常生活の中で「安定する位置」を探して食いしばるようになります。これが慢性化すると、咬合異常や顎関節の偏位を引き起こすことから、歯並びと食いしばりは切っても切り離せない関係にあります。

歯並びへの悪影響について

食いしばりによって持続的に加わる強い咬合圧は、歯の移動を引き起こすことがあります。
たとえば、片側の奥歯ばかりに力がかかるとその歯が傾斜を引き起こし、歯列全体のバランスが崩れる原因になります。また、歯並びが乱れることで食いしばりの負荷が特定の歯に集中し、さらなる歯列不正を引き起こす悪循環が生まれる可能性も考えられます。

食いしばりによる他の健康リスク

食いしばりは歯並びの乱れだけでなく、他の要因と重なることで頭痛や肩こり、首の痛みといった全身症状を引き起こすこともあります。特に、側頭筋や咬筋といった咀嚼筋群が緊張し続けることで、慢性的な筋緊張性頭痛を引き起こす方も少なくありません。
また、強い咬合力が長時間にわたって歯に加わると、歯の表面にマイクロクラック(微細なひび)が発生したり、エナメル質が摩耗したりする可能性があります。これに加え、詰め物や被せ物が繰り返し外れるといったトラブルも頻発します。これらは単に歯の問題だけでなく、将来的な根管治療や抜歯のリスクへとつながることもあります。

 

このようなダメージを未然に防ぐためにも、根本的な食いしばりの原因を明らかにし、必要であれば歯列矯正を含めた包括的な治療が求められます。

食いしばりの原因

食いしばり

噛み合わせと筋肉の緊張

噛み合わせが乱れると、咀嚼筋や顎関節周囲の筋肉に過剰な緊張が生じることがあります。これが慢性的な筋疲労や痛みに変わり、さらに強い食いしばりへとつながっていくのです。特に咬筋・側頭筋といった筋肉が硬直すると、緊張型頭痛や肩こり、背部痛にも波及する恐れがあります。

 

正しい噛み合わせに調整されることで、筋肉は本来のリラックス状態に戻りやすくなります。これは歯列矯正の副次的な効果として、顎だけでなく身体全体の筋緊張の軽減にも貢献すると考えられています。

睡眠の質

睡眠時のブラキシズム(歯ぎしり・食いしばり)は、脳の覚醒反応と深く関係しています。一般的に、歯軋りは睡眠中交感神経が活発化したタイミングで生じやすくなるとされていますが、これは睡眠の質が低下している人ほど無意識のうちに歯に強い力をかけてしまっているともいえます。

 

このような場合には矯正治療のみならず、睡眠環境の見直しやストレス管理が並行して行われるべきでしょう。リラクゼーション法や睡眠環境の改善を取り入れることで、症状が大きく緩和されることもあります。

精神的なストレス

近年、食いしばりの発症には心理的ストレスが大きく関与していることが報告されています。仕事や人間関係、家庭の問題など、慢性的なストレスが交感神経を優位にし、顎周辺の筋肉を無意識に緊張させると考えられています。

 

とくに真面目で几帳面な性格の方ほど、ストレスに対する身体的な反応として食いしばりが現れやすいといわれています。矯正治療の一環として、このような心理面への配慮やストレスの解消を併用することも有効です。

食いしばりのセルフチェック方法

自覚症状の少ない食いしばりですが、次のような症状がある場合には注意が必要です。

  • 朝起きたときに顎や頬の筋肉がだるい、痛い
  • 歯の先端がすり減っている、欠けている
  • 歯ぐきが下がってきている気がする
  • 詰め物や被せ物がよく外れる
  • 肩こりや頭痛が慢性的にある

これらの症状が複数当てはまる場合、食いしばりの可能性があります。歯科での精密な検査を通じて早期に対応することで、歯や顎関節へのダメージを最小限に抑えることができます。

歯列矯正治療は食いしばりの緩和に有効?

歯並び 矯正

歯列矯正治療は歯並びを整えるだけでなく、咬合のバランスを正すことができます。これにより、筋肉や顎関節への負荷が分散され、食いしばりの症状が改善されるケースも少なくありません。

 

また、矯正治療では舌の位置や呼吸、嚥下など、歯並びに影響を与えやすい口腔周囲の筋肉が適切に機能するよう、様々なアプローチを併用します。これにより自然と顎がリラックスし、食いしばりの頻度が減るという利点もあります。

生活習慣の見直しと矯正の併用が効果的

矯正治療は物理的な歯列の改善を図るものですが、食いしばりを根本的に解決するには生活習慣の見直しも欠かせません。ストレスマネジメントや正しい姿勢の保持、日中の顎のリラックスを意識することなどを同時に行うことで、より良い結果が期待できます。

 

特に、デスクワークが多い方やスマートフォンの長時間使用など、首や顎に負荷をかけやすいライフスタイルの方は、矯正と並行して生活指導を受けることをおすすめします。

歯列矯正を検討する際の注意点

矯正治療は高度な医療行為であり、誰にでも適応するとは限りません。矯正によって一時的に噛み合わせが不安定になり、かえって食いしばりの症状が強くなることもあるため、治療前の精密検査とカウンセリングが重要になります。

矯正治療を成功させるためには、医師との十分な対話、治療計画への理解、そして患者自身の協力が不可欠です。治療の効果を最大限に高めるためにも、信頼できる歯科医院での相談が第一歩となるでしょう。
また、矯正治療によって歯並びが整った後も、生活習慣によって再び食いしばりの癖が戻る可能性もあります。そのため、治療後のメンテナンスも欠かせません。

 

治療後もたとえば、夜間のナイトガード装着や顎のリラクゼーション方法の指導、定期的な経過観察を通して、再発防止に努めることが大切です。矯正治療はゴールではなく、スタート地点としてとらえ、長期的に口腔環境を維持していく意識が求められます。

まとめ

矯正治療は、無意識下の食いしばりを改善できる可能性がある有効な手段ではありますが、必ずしも全てのケースに効果があるわけではありません。症状の原因が歯並び以外にある場合や、精神的な要因が大きく関与している場合もあります。

 

そのため、食いしばりの改善を目指す際には矯正治療だけでなく、ストレス管理や生活習慣の見直し、必要に応じた専門医との連携が不可欠です。歯列矯正と併行しライフスタイル全体を整える意識を持つことで、より確実な改善が期待できます。
博多で矯正治療をお考えの方は、まずはお気軽に当院にてご相談ください。

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