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投稿日：2025.4.28

矯正の痛みをやわらげる装置と自分でできる痛み対策3選

歯並びが気になって矯正を検討している方の中には、「矯正は痛いの？」と気になる方もいると思います。
矯正中の痛みや違和感は個人差がありますが、虫歯の様に継続して痛みを感じることは少なく、対処法もあります。
また、矯正の痛みをやわらげる装置や自分でできる痛み対策もありますので詳しくご紹介します。

1 矯正の痛みはどうして起きるの？
2 矯正の痛みを軽減する矯正装置とは
3 自分で出来る痛み対策3選
4 矯正中の痛みと上手に付き合うために
5 博多矯正歯科ってどんなところ？
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矯正の痛みはどうして起きるの？

矯正中の痛みは、痛みが起きやすいタイミングがあります。
その原因によって対処法も変わってきますので、矯正中の痛みの原因についてご紹介します。

・歯が動く時

歯列矯正にはいくつか種類がありますが、矯正装置を使って歯や歯周組織に力を加えて少しずつ歯を動かします。
歯に負担をかけないように、1ヶ月に動かせる距離は0.25～0.5ミリ程度と決まっています。
しかし、新しく力をかけるタイミングで歯が少しずつ動くと、歯周組織が変化して敏感になり、痛みや違和感を覚える場合があります。
多くの場合には、2～3日がピークで少しずつ慣れてくることが多いでしょう。

・矯正装置が当たった時

矯正用装置がつくと粘膜に当たって口内炎になる場合があります。
歯並びの症状によって異なりますが、粘膜側に傾いていると当たりやすくなり、凸凹している部分も当たりやすい特徴があります。
そのため、歯並びが整ってくると、徐々に当たりにくくなっていきますが、一時的に矯正装置が当たる場合があります。

その場合には、矯正用ワックスで当たっている部分をカバーすると、装置が当たりにくくなります。

・矯正装置を調整した時

ブラケット装置を調整した時は、新しい力が加わっています。
新しい装置をつけた時だけでなく、調整した時にも歯に矯正力が加わっているため、歯が敏感になりやすい時期です。
そのため、矯正装置を調整した時には一時的に痛みが出る場合があります。
この場合も徐々に落ち着いてくることが多いため、痛み止めなどを服用して対処ができます。

また、何もしていないと痛みがなく、食事をした時に痛みを感じる場合には、食事の時に負担がかかっている可能性があります。
固い物を食べると、負担がかかりやすく痛みを生じやすいため、やわらかい食事にすると負担が軽減する場合があります。

矯正の調整後すぐは、痛みや違和感がある場合には、食事を食べやすいやわらかい物にすると、痛みを軽減できることがあります。

・新しいマウスピースに交換した時

新しいマウスピースに交換した時も新しい力が加わっているため、痛みや違和感が出る場合があります。
マウスピース型矯正の場合には、お口にぴったり合ったマウスピースを作製するため、装置が当たって痛みが出ることは少ないでしょう。
また、マウスピースの交換頻度は10日～2週間程度のため、ワイヤー矯正と比較すると交換頻度が少なく、一度にかかる力が弱くなります。

・歯ぎしりや食いしばりで力がかかった時

歯ぎしりや食いしばりは無意識に行っていることが多く、強い力が加わっています。
体重以上の力がかかっている場合もあり、矯正の力がかかって歯周組織が敏感になっている時に強い力がかかると、痛みを生じる場合があります。

歯ぎしりがあると、ほかの力が加わるため、矯正が治療計画通りに進まない可能性があります。
寝ている時の歯ぎしりがある方は、矯正前のカウンセリングで相談しましょう。

矯正中の痛みに関する質問

矯正の痛みを軽減する矯正装置とは

矯正の装置の種類によっては、痛みを軽減できる方法もあります。
歯並びによっては適用にならない場合もありますので、カウンセリングでお気軽にご相談ください。

・セルフライゲーションブラケット

セルフライゲーションブラケットは、ブラケット矯正の中の1つです。
ブラケットにシャッターのような部分がついており、ワイヤーを中に入れるだけで固定しない方法です。
従来のブラケット矯正はワイヤーを固定しているため、摩擦力が発生してその力以上に矯正力をかける必要がありました。
しかし、このセルフライゲーションブラケットは、摩擦力を軽減するため、従来よりも弱い力で歯を動かすことができます。
そのため、歯の痛みを軽減して矯正をできる方法の1つです。
また、ワイヤーを固定せずに、シャッターの中に入れるだけなので、調整の時の時間も軽減することができ、患者様の負担も少なくすることができます。

当院では、基本的に裏側矯正(舌側矯正)はセルフライゲーションブラケットを使用しており、負担がかかりにくいように配慮しています。

・マウスピース型矯正

マウスピピース型矯正は、お口にぴったり合ったマウスピースを使用しているため、ワイヤー矯正と比較すると口内炎ができにくい方法です。
また、ワイヤーの調整期間より早くマウスピースを交換するため、1枚にかかる矯正力が弱く、痛みを軽減した方法です。

ただし、マウスピース型矯正は自己管理が必要な方法です。
取り外しができる分、食事や歯磨きの時は今までと同じように生活ができますが、1日20～22時間の装着が必要です。
食事の後に外している時間が長くなってしまうと、治療計画通りに歯が動かず、治療期間が延びてしまうこともあります。

・細いワイヤーを使用した段階的な矯正

ブラケット矯正の時に使用するワイヤーの太さで矯正力を変えることができます。
そのため、細いワイヤーを使用して段階的に力を加えていくと、痛みを軽減して矯正治療を行うことが可能です。

自分で出来る痛み対策3選

痛みが出た時にも対処法を知っておくとスムーズの対応ができますので、ご紹介します。

矯正用ワックスを使用する

矯正装置が当たった時の痛みは、矯正用ワックスでカバーすると痛みが軽減されます。
ワックスを矯正装置に着けるだけなので、患者様自身ですぐに行うことが可能です。

痛み止めを服用する

矯正装置をつけた時、調整した時など新しい力がかかったタイミングは痛みが出やすいタイミングです。
その場合、歯の周りの組織で変化が起きていることで痛みや違和感が出ていることが多く、一時的な痛みのことが多いでしょう。
その場合、2～3日経過すると痛みが落ち着くことが多いため、痛み止めを服用して様子をみることをおすすめします。