皆様、こんにちは

今回のテーマは【大人の歯列矯正期間について】です。

一般的な歯科治療と違い、矯正は長い期間がかかりそう…というイメージの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

歯列矯正を始める上でカウンセリング中の患者様からも多く頂く質問の『歯列矯正期間について』お話したいと思います。

今回は「平均的な矯正期間」や「できるだけ早く終わるために大切なこと」についてご紹介していきます。

☆大人と子供で違う歯科矯正に必要な期間
☆主な歯科矯正の種類と平均治療期間
☆矯正期間を短くするには

大人と子供で違う歯科矯正に必要な期間

大人の歯の矯正にかかる期間は、子どもに比べて短いという特徴があります。

その理由は、子どもと大人では治療の方針が異なるからです。

小児矯正の場合
小児矯正には、1期治療と2期治療があります。
≪1期治療≫は乳歯が全て永久歯に生え変わるまで(6~11歳頃が対象)
≪2期治療≫は永久歯が生えそろった後(12~20歳前後が対象)
1期治療から始めた場合、12〜13歳頃まで続きます。1期治療のみで矯正治療を終了する場合もありますが、2期治療に移行する必要があれば継続して矯正治療を行います。
大人に比べると子供の矯正治療は長く感じますがですが、お子様の顎の成長期間に合わせて行う必要があります。そのため、「早く終わらせる」ということはできません。

主な歯科矯正の種類と平均治療期間

そもそも、なぜ歯の矯正には長い時間がかかるのでしょうか?

この理由は、2つあります。
1.歯や周囲組織にダメージを与えないため
歯は、「骨代謝」という破壊と再生を毎日繰り返しており、お肌と同じように、新陳代謝を行っているのです。矯正治療はこの骨代謝のスピードに合わせて歯を動かしていくので、大体1ヶ月に1mmくらいのペースでゆっくりと歯を移動させます。
無理に強い力を与えても早く動くわけではありません。反対に、歯茎や神経、歯の根っこなどにダメージを残す可能性もあります。

2.保定期間が必要なため
保定期間とは、歯を動かした期間と同じくらい「保定装置」という取り外し式の装置を装着する期間のこと。これは歯並びの「後戻り」を防ぐためにとても重要なステップなのです。
実は歯並びには、矯正装置で歯を動かした後、元の位置に戻ろうとする性質があります。せっかく時間をかけて動かした歯並びが崩れてしまっては、意味がありません。上下の歯の噛み合わせが定着するまでは、最低でも1~3年はかかりますが、もう少しかかる場合もあります。

では、これらをふまえて歯を動かす治療期間についてお話していきましょう。
大人の歯列矯正期間は約1年~3年
年齢や矯正治療の方法、お口の状態によって個人差があるため、おおよその目安期間です。歯並びが大きくデコボコしている状態、虫歯や歯周病の治療に時間がかかるなどの場合は、矯正期間が長引く可能性があります。一方で、あまり大きく歯を動かす矯正の必要がない人は数か月で完了するケースもあります。

大人の歯の矯正、治療期間の「長い」「短い」を決めるものは?
歯の矯正期間を決める代表的な要素には以下の4つがあります。
(1)歯並びの状態
歯並びの不正が重度であれば、歯を移動させる距離も長くなるため、必然的に治療期間も長くなります。なお、軽度なら、数ヶ月程で治療が完了できる「部分矯正」という選択肢もあります。

(2)歯と歯ぐきの状態
歯列矯正を受けるためには、歯と歯ぐきが健康でなければなりません。

矯正の最中に歯周病や虫歯になると、それらの治療のために矯正を中断せざるを得なくなり、矯正期間が長引くことがあります。特に、大人の矯正は歯周病のリスクが高い傾向にあります。矯正前にしっかりとお口の状態がコントロールされていることが大事です。

(3)装置を着ける頻度・時間
「マウスピース」や、上下の噛み合わせを調整するための「顎間ゴム」は、患者さんが自分でつける装置ですが、装着時間が少なければ歯に十分な力がかけられません。取り外せるタイプの装置は、医師の指示通りに使用する必要があるのです。

4)歯科医師の調整方法
装置を調整することで歯を移動させていきますが、調整の方法は歯科医師によって異なります。調整方法が異なれば、歯に加わる力も変わるため、歯の動く速度にも差が生じます。

これらを踏まえて、次項では、大人の歯の矯正期間を短くするために心がけたいことをご説明します。

 

矯正期間を短くするには

大人の歯の矯正を早く終わらせるためには
大人の矯正をしっかり進めるために大切なことの一つとして、「歯科医師の指示へ協力すること」があげられます。
・定められた頻度で通院

・自分で取り外せるタイプの装置は指示通りに装着すること。

・虫歯・歯周病を防ぐための丁寧な歯磨きも大切です。
可能な範囲でこれらのことに協力を頂けると治療がスムーズに進んでいきます。

デジタル矯正

当院ではデジタル矯正を採用しております。デジタル矯正では治療前に歯列矯正のシュミレーションを作ることができます。

シュミレーションを作ることで治療のゴールまでに必要な歯の移動距離、抜歯の有無などを検討します。このように歯の矯正にかかる期間は、シュミレーションを行うことである程度の予想ができます。

大人の歯の矯正は子どもより短期間で済むので、比較的、治療の見通しも立てやすいのも特徴です。治療期間がどのくらいになるか気になる方は、ぜひ一度、カウンセリングを受けることをおすすめします。