投稿日:2022/05/14
出っ歯になる原因と矯正による治療方法
こんにちは!
博多矯正歯科、歯科衛生士の永田です。
今回は
「出っ歯になる原因と矯正での治療方法」についてお話ししていきたいと思います。
出っ歯とは上顎前突という歯並びで、日本人に多い不正咬合です。
上の前歯が他の歯に比べて極端に前に突き出ている状態になっています。
また前歯だけが出ているケースだけでなく、上あごの骨自体が飛び出しているケース(骨格性のもの)もあります。
○上顎前突(出っ歯)の原因
上顎前突の原因には遺伝によるもの(先天的)と、癖(後天的)によるものがあります。
主に、
- 遺伝
- 指しゃぶりや爪を噛む癖
- 口呼吸
- 唇を噛む癖(下唇を前歯で噛む)
- 舌を前に出す(舌で前歯を押す)癖
- 舌を上下の前歯の間にはさんだり噛んだりする癖
などが挙げられます。
それぞれを詳しく説明します。
①遺伝について
あごの大きさや顔の骨格、歯の大きさやバランスなどは遺伝の影響を受け、上顎前突になる可能性があります。
②指しゃぶりの癖がある人
長い間おしゃぶりをしていて、それをどうしてもやめることができないお子さんの場合、おしゃぶりを取り上げると、指しゃぶりをするようになります。
それが長期に続くと、出っ歯になる可能性が高くなります。特に成長期の指しゃぶりは注意が必要です!
5歳を過ぎても指しゃぶりをしていると、指しゃぶりの指で前歯が押され、上顎前突になる可能性があります。
③口呼吸をしてる人
口呼吸を長く続けていると、いつも口がポカンと開いた状態になって唇の筋肉が弱ってしまい、舌の筋肉に負けてしまいます。
そうすると、舌の筋肉に前歯が押されて上顎前突になる可能性があります。
④唇を噛む癖のある人(下唇を前歯で噛む)
下唇を噛むと下の前歯は内側に倒されます。上の歯は外側に出てしまい、上顎前突になる可能性があります。
⑤舌を前に出す(舌で前歯を押す)癖のある人
物を飲み込む時に舌を前に押し出すような癖のある方は、舌が前歯を押しているため、上顎前突になる可能性があります。
⑥舌を上下の前歯の間にはさむ癖のある人
普段の生活の中で何かに夢中になったり、テレビを見ているときに、上下の歯と歯の間に舌が入りこんでしまうと、舌が前歯を後ろから押すため上顎前突になる可能性があります。
このように多くの理由で上顎前突になりえる可能性があるのです。
-治療方法-
上顎前突の場合、マウスピース矯正でも治療を進められる可能性はあります。ただ、抜歯が必要になることが多々ありますので、その場合はワイヤー矯正をおすすめしています。(マウスピースだと動かす力が弱く、治療期間がかなり延びてしまう為)ただし、非抜歯の場合はマウスピースでも矯正ができる可能性があります。
また骨格自体が前に飛び出して上顎前突になっている場合、矯正で改善するのには限界があります。その場合、顎の骨を切って後ろに下げるという外科処置が必要になります。
いずれにしても、一度カウンセリングで相談していただき、実際に検査を行い、自分のお口の中や骨格がどのような状態でどのような治療方法が向いているのか診断していただくのが1番です。
博多矯正歯科では無料カウンセリングを実施中ですので、ぜひ気になっている方はご連絡お待ちしております。